祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

2018年9月のブログ記事

  • 感謝と祈りのうちに

    膵臓がんの父の記録 父は苦しみから解放されました。 9月17日、夕刻 静かな日没の中で父は永眠しました。 この日の午前に家事を終えて 一息ついていた時に 携帯が鳴り、○○病院との表示に 胸の鼓動が早打ちになりました。 明け方からレベル低下になっているから 何時に来られますか?と聞かれました。 支度... 続きをみる

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  • たくさんの慈しみ(父の記録)

    膵臓がんの父の記録 父は頑張っています。 今日は午後の面会の間ずっと起きていました。 昨日、リラ・プレカリアという 祈りのたて琴で 患者の呼吸に合わせて 詩編を歌ってくださる方が 父の病床で1時間以上も 美しい弦を響かせてくださいました。 私と妹、母とで 父の手をとりながら 静かで美しい祈りを聴き... 続きをみる

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  • 眠りの中で(父の記録)

    膵臓がんの父の記録 父は眠り続けています。 水曜日に行ったときには、 少し目を開けた時間がありました。 言葉にならない声で、母を呼んでいました。 そしてまた目を閉じる 少し安定していた水曜日 木曜日、病棟につくとステーションから 先生が出てきて 「お父さん、悲嘆が大きくてね」 と話しはじめ、木曜日... 続きをみる

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  • さようならを言うまえにありがとうを(父の記録)

    膵臓がんの父の記録 昨日は長野から甥っ子が父に会いに来ました。 父は嬉しそうに19歳の甥っ子の頭をなでて 一緒に写真も撮りました。 笑顔の父 話していると少しせん妄がちです。 でも、わたしたちはゆっくりと 父の話を聴いていました。 お話できたのがもしかしたら昨日でさいごかも しれません。 今日はお... 続きをみる

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  • 緩和ケア病棟にて(父の記録)

    膵臓がんの父の記録 9月6日に父は緩和ケア病棟に転棟しました。 ひとつ上の階に移動しただけですが 緩和ケア病棟は、病棟全体が温かみのある まるで家のような雰囲気です。 ナースステーションには熱帯魚の水槽があり 病室の窓には障子がついています。 担当ナースが決まっていて もちろん休みの日は別のナース... 続きをみる

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  • 外出

    夫は今日、外出しました。 自宅からバスに乗って駅まで行き 駅から健常者で4~5分のところにある ファミレスで地方から出て来た夫の姉と 待ち合わせでした。 私は仕事があるので 長男が付き添い介助してくれました。 しばしのランチタイム さぞや楽しかったことと思います。 子供達2人は こんな風に時々助け... 続きをみる

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  • 9月6日に(父の記録)

    膵臓がんの父の記録 昨日のことでした。 仕事中に携帯に連絡がありました。 それは父の入院先の医療連携室の看護師さんからでした。 緩和ケア病棟があいたので 今週木曜日か金曜日に移りたいと思いますが ご都合いかがでしょうかという内容でした。 緩和ケアを希望して登録したのに いよいよ声がかかると 心は深... 続きをみる

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  • 嬉しい出来事

    8月の末頃に1本の電話がありました。 その電話は、私が数年前に ボランティア養成講座を受けてその後 ボランティア登録していた あるボランティアの組織からでした。 そのころ、私は自分が何かに駆り立てられているように 何かをしないと・・・みたいな気持ちになっていて ボランティア養成講座を受けました。 ... 続きをみる

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  • 奇跡(父の記録)

    膵臓がんの父の記録 先週金曜日、いつものように父の病室を 仕事帰りに妹と訪ねました。 父は、少し興奮気味に 今朝、奇跡が起こった!と言います。 お腹から足までずーっと溜まった水が抜けて 力がみなぎり、普通に立つことができたんだと 言うのです。 夢じゃなくて?とたずねたら 夢じゃないよ、5分くらいの... 続きをみる

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