祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

化学療法が始まりました

7月9日(土)11:21分、いよいよ1回目の点滴です。


前おきから簡単にお話しします。

夫は5月4日に夜勤から戻り、仕事仲間の話す内容が全く理解できなくなったと

言ったのが始まりでした。

はじめは認知?(夫は61歳です)それとも脳梗塞の前兆?みたいな疑いを持ち

連休明けの6日に私の職場(病院)にて受診しました。

見当識が危なかったので、長男が付き添ってくれました。私は仕事中でしたが

様子を見に行ったら放射線技師さんに呼び止められて、「あまりいい状態では

ないよ、しっかりして!」と言われて・・・

その時はなんだか上の空、こんな診断名をいただいてしまうとはつゆにも思わず。


そこから先は、専門医のいる病院へ紹介されて、MRIをとり、不安なままに土日

を過ごして、次回の診察が水曜日だったので、その日に脳腫瘍であるだろうという

診断名が渡されました。


この病気はできるだけ急がないと、進行が早いようで、5月19日に入院、手術は

30日でした。


腫瘍のある場所が左側頭葉だったので言語に影響があり、19日の入院から手術まで

の間、言語リハをして、覚醒下手術という手術中に質問の受け答えをしながら、言語

の機能をできるだけ保つという目的を持った手術となりました。


手術は12時間以上におよび、朝の9時に送り、夜の10時近くになってようやく

対面できました。


手術の詳細については機会をみて記したいと思います。


化学療法開始までに1か月以上がたちましたが、実は病院より治験の話があり、

そのために条件に適うところまでリハをしていました。

とりあえず、術後すぐは右側の手も足も感覚がないほどに動きもわるかったのですが

1か月たった現在では、車いす生活ではありますが、支えがあれば立ったり歩いたり

できるようにはなりました。文字もうねっていはいるけれど名前がかけるまでになり、

言語は覚醒下手術の成果で保たれ、右側の視野は欠けましたが、腫瘍は95%以上は

とったという結果で、治験の化学療法に入りました。


治験薬はニボルマブです。この試験は50%の確率で新薬が投与されているという

ことです。今日はきっちり30分(オーバー範囲は5分以内)で点滴でした。

11時21分開始で11時56分終了だったのでちょっとギリギリ。

次回は2週間後となります。

11日(月)からは内服薬テモダール120グラムと放射線照射1分が毎日始まりま

す。

今日の点滴後は特に変わりなく過ごすことができました。