祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

在宅に向けて

今日、入院中の療養病院内で

福祉事務所の障害担当者さんと

委託会社の相談員さんと

主治医、PT、ST、OT、病棟師長

そしてMSWの担当者が集まり

在宅に向けてのカンファレンスがありました。


障害区分5がついて病状安定の今だから

受けられる支援を見ながら退院を考え始めています。

実際の在宅の生活がどんなものか

実感が湧きませんが、そのためのカンファレンスでも

ありました。


まずはそれぞれ自己紹介から始まり

MSW担当者の司会により

主治医からの発病から今の状態について

手術とそれによる障害、治療、現在は

再発なしであることの説明

その次に病棟師長から日中はベッドから

トイレまでの短い距離はフリーで

夜間帯のみナースコールでと説明

続いてリハビリからそれぞれ担当者が

これまで訓練したことと今の状態について説明

PT、ST、OTともに入院時より良好

ADLほぼ自立、コミュニケーション可能との

内容でした。


相談員さんからは

以上の説明から自立で生活できるのかと質問

ありましたが

自立とはいえ、 あくまでも見守りを要する状態と

主治医が言い、

今後、在宅でのリハビリの必要性の質問には

一通り、リハビリ的にはここまでというところで

あとは在宅では先生の指導をきいて

自分で毎日訓練をすることを言われました。


私の発言になった時に

主治医へ状態が良好であるにもかかわらず

家族には段々足に力は入らなくなってきて

いずれはベッド上の生活になると

本人は度々訴え不安のようで

自分の今の状態を理解してないようだと言いました。

主治医はそれに対して

体の状態よりも病気に対する恐れから来る

不安なのでしょうと答えました。



福祉事務所担当者と相談員さんからは

家族(私)が仕事でいない平日の5日間のうち

2日は通所で機能訓練と同じ境遇の人たちとの

おしゃべりなどで

昼食をはさんで10時から15時くらいまで過ごし

残りの3日はヘルパーさんの訪問で

お散歩、お買い物、入浴介助、配膳などの

提案がありました。


機能訓練の通所はだいたい1年くらいできて

その後は半年延長、都の就労につくなどの

道もあるそうです。


提案されたことを整理すると

全く新しい生活が待っているようで

あらためて、生活と気持ちの入れ替えをする時が

訪れたように思いました。


とりあえずは機能訓練の施設を

見学して面接の段取りをしていただくことに

なりました。

具体的な提案の話から

夫本人も参加しました。


時々、夫に発言が向けられると

夫もぼんやりとしかまだ実感できないようでしたが

福祉事務所担当者さんから

励ますように優しい声かけに対しては

また、感情失禁で涙声でした。


今、次のステップに来ていることを

私も感じました。

この間にたとえ再発があったとしても

予測できない将来を思い煩うより

勇気を出して次のステップに進んでみようと

思いました。


そう考えながら涙声の夫を

励まし、自分も入院生活にようやくピリオドの時が

きたことを思い巡らしていました。


今日も祈りのうちに