祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

ニドラン5回目

24日から化学療法治療入院のため

大学病院に来ています。

今回でニドラン5回目の治療になります。


夜、病室を訪れると夫は

いただいたマザーテレサの本を

読んでいました。


2回目治療を過ぎてからは

順調に8週間ごとの治療をこなせて来ました。

今日の夜にMRIの画像を見ながらのICが

ありましたが、再発の心配もほぼ今はなく

安定している状態なので

化学療法によるダメージで身体の状態が

ひどく悪くない今のうちに

一旦ニドラン治療を終了することを

考えて、次回の6回目をラストとすることに

なりました。


ニドランは、6~8回くらいの

治療を予定していたそうですが

回数の決まりはなくて

治療中の身体の様子で考えていく

もののようです。

多くは治療中の再発、または

体力低下、身体へのダメージなどで

予定を変更したりもあるようです。


夫は62歳ですが

この病気の母集団の中では

若い方なのだそうで、

体力や加齢によるハンディもなく

治療が大変、上手くできたこの1年間という

評価でした。


画像の読影も

黒くなった丸の部分は病巣の中抜け

白くモヤっとした部分は病巣の浸潤が

心配されていたけれど

変化なしが続いている結果より

瘢痕という診断でした。


6回目が終わった後は

2週間後の血液検査ののちは

2ヶ月間隔でのMRIを数ヶ月続けて行き

状態が良ければ3ヶ月毎にしたりして行く

そうです。


ただし、G4の膠芽腫だし

ただでさえしつこいこの病気に

普通の癌のような5年目で一応ピリオドと

いうようなことはなく

先生は、この先ずっとおつきあいいただきますと

にこやかに話されました。

5年10年20年、という将来が

語られましたが

ぼんやりその数字をうけとめていました。


療養病院の方の先生も

奇跡的な例とまで言われていましたが

この1年間、無我夢中でマラソンして来たので

平穏な今が、まだ夢のようです。


でも、

こうして迎えている1年目の5月を

喜びのうちにし

これから待っている新しい生活を

前向きに考えて行こうと思います。


今日も祈りのうちに