祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

番外編 膵臓がんと肺炎の関係

父の話です


肺炎で昨年の12月12日に緊急入院していた父が
今日の午後退院することになりました。


入院当初は、熱もなかなか下がらず
食思もあがらず
薬が効かないようで危険な状態もありましたが
なんとかその状態を脱し
肺も落ち着いてきました。
プレドニンを大量投与していたので
徐々に量を減らして
ようやく最初の半量以下まできたので
退院できるようになりました。


昨日のICでは
薬剤性の肺臓炎ということで
やはりすい臓がん治療で行った化学療法の影響を
否定できないと言うことでした。


おとといの夜、面会の帰りに
たまたま廊下で会った消化器科の主治医の先生は
退院後に抗がん剤治療はちょっと勧められないと
残念そうに話していました。
父が何というかはわからないけれど・・・と
つけたしながら。


肺炎でかなり危険な状態にまでなり
それでもリスクをわかりながらの
抗がん剤治療は、勧めたくないとのお話でした。
私たちも、天秤にかけて
再び、肺炎を起こし
酸素になり、寝たきりになりみたいな父を
想像できないので、膵臓がんの治療を
見送るしかないと思います。


今は膵臓がん自体は転移もなく
浸潤もなく、とりあえず単体での存在なので
日常生活に大きな影響を及ぼしていません。


自立と自宅での生活を大きく望んでいる父なので
QOLを考えても
治療なしで膵臓がんとつきあっていくしかない
この答えしか今は出てきません。


この1カ月余りの入院のあいだに
体重が一時は10キロ以上落ちてしまいました。
今は3キロくらいの上昇はあるものの
180センチを超える身長の大柄な父は
やせ細って、足元もおぼつかない足取りです。
本人は家に戻ればもっとしっかりした生活ができるし
気持ちも変わるのだ、という前向きな気持ちを持っていて
1日も早く退院することしか考えていないようです。


退院後の生活を思うと
なんの準備もできていないままで不安もありますが
ドクターから「退院」という言葉がでるやいなや
翌日には帰ると言う父を
とめることはできませんでした。


とりあえず、昨日は介護認定の再調査の日だったので
家族としての気持ちも調査員にできる限り報告して
今後の体制を整えていく所存です。


1月17日
父は念願の自宅へ帰る
病院から自宅へ帰ることができたことを
感謝しなければならないと思いました。


今日も祈りのうちに