祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

その後の父・・・膵臓がん

膵臓がんの父の記録


父は膵臓と肺にがんを持ちながらも
ADL自立でなんとか自宅で
生活をしています。


先月のこと
家の植木鉢を移動したようで
その時にどうやら尾てい骨付近を
圧迫骨折してしまいまいした。
本人は「痛い痛い」を連発することがないので
家族はわかりにくいのですが
痛そうにしているので
もしや膵臓がんの進行かと思いました。
そこで父から、植木鉢の移動の際に
腰を傷めたという話をされ
それでも、この痛みを疑う私たちをよそに
整形外科を受診するというので
とりあえず本人の希望通りのことをして
圧迫骨折のことがわかりました。


治療は
とりあえず安静なので
今現在行っている訪問リハビリはお休みし
食事やトイレ以外の時は
ベッドで寝ていてくださいと言われました。
寝るとき以外はコルセットもつけます。
ところが、父は初めはコルセットも
きついからとつけなかったし
もっとも悪そうなソファに座って
1日を過ごしていました。
その後の受診の時、整形外科の先生から
かなり注意を受けましたが
ベッドで横になって過ごすということは
どうしてもしたくないようです。
私は、歩けなくなってもいいのかと
父を叱りたかったのですが
妹はそれも父の選択、父が選ぶQOLだからと
言うのです。


ベッドで1日中、横になっていれば
足が弱ることも確か
なんとも選択にこまる事態になりました。


父はずいぶん弱っている感じです。
通院もかなり疲れるようだし
食欲もあまりありません。
長く続く痛みがもしや骨メタではないかと
心配になり、4月28日の消化器科の受診の時に
主治医にそのことを伝えました。
PET検査について尋ねましたが
PETをしてもね・・・という返答で
むしろ、負担を考えてCTで
検査技師にメタについてよく診るように
伝えるということになりました。
5月8日に検査結果を聞きに行ったときは
骨への転移はなかったようです。
ただ、膵臓がんは現在47ミリ
50ミリを超えると痛みが出てくるかも
しれないということで
現在の痛みが膵臓がんから来ていることの
否定もできないようでした。
そういうこともあり
とうとう
オキシコンチン5mgが処方されました。
麻薬です。
膵臓がんが47ミリって
すでにけっこう大きい。
父はあとどのくらい、自立して過ごせるのか・・・


その答えは明確にはならないまま
今を過ごしています。
実家に行くと父はソファで横になっていることが
増えたように思います。
ソファならいいのか
ベッドに寝るのは病人っぽくて
きっといやなのでしょう。


父はすでにターミナル期を生きているのか
私たち家族はそろそろ心の準備が
必要なのか
わかりません。
でも
じわじわと「その時」が
近づいているようにも思えます。


今は前を向いている父が
身体のしんどさとともに
だんだんと後ろ向きになっていく姿を
見ることは辛いと思います。


病気の家族に寄り添うことの難しさ
夫のことでかなりわかったつもりでも
父にはまた違った寄り添いが必要なのだと
感じます。
寄り添いはオーダーメイド
その人の環境や生き方
考え方によって違います。


今日も祈りのうちに