祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

MRI検査(2018年9月)

父の葬儀の翌日(9/20)は
夫が大学病院に検査入院する日でした。
7月に10回目のアバスチンをさいごに
2~3カ月ごとのMRI検査のみに
なっていました。
経過が良いので、アバスチンによる
たんぱく尿や高血圧の副作用が
現れないうちに少しお休みして
再発時に、すぐにアバスチンを使えるような
体調にしておくという先生の計画です。


22日に退院の日にICがあり
いつものように画像を見ながらの
先生からの説明がありました。
1度再発の時は、ICの前に
MRI検査の日のうちに電話が合ったので
とりあえずMRI直後に病院から電話が
かかってこなければ大丈夫、みたいに
思っていました。
検査の日の夜に、入院中の夫から
先生からは異常なしと言われたとラインが
あったので、安心していました。


先生はいつも前回の画像と今回の画像を
両方出して、変化ありなしを
説明してくださいます。
今回も初めは変化は特にないという
説明だったのですが、先生は画像を指さして
ここに少しだけ影があって
ほとんど見落としてしまうようなものだけれど
次回はもう少し時間をかけて検査したいので
2か月後、1週間の入院を提案されました。
もともとは検査だけなら外来ですむことなので
次回は3か月後の外来だと思っていましたが
そういうことならもちろん先生の
提案を受けました。
その時には、リハビリ評価などもしますと
言われました。


万一、2回目の再発ということであれば
①再度、アバスチン
②放射線(サイバーナイフ)
③摘出
④エリブリン(脳腫瘍では治験)
ということが治療として考えられる
②に関しては、他の病院へ行っての治療
(ここの大学病院ではできないため)
③に関しては、さらにQOLダウンの予測がある
④に関しては、エリブリン治験薬は、すでに
ハラヴェンという薬で乳がんで使われているもので
脳腫瘍では治験段階ではあるが、他の病気で
使っているという安全性があるもの
①の再度アバスチン投与は、体調的には
問題なしということでした。


今の段階ではかなり小さな影なので
再発かどうかは判断できない
次回は消えているかもしれないので
もう一度2か月後に撮影するということでした。


治験と言えば
2016年に膠芽腫G4と診断されて
術後にニボルマブの治験を受けました。
ニボルマブはオプシーボのことですが
このたび、このお薬の発明にいたったもので
ノーベル生理学・医学賞を受賞されたのが
京都大の本庶特別教授でした。


あいにく夫はこの治験はアレルギーのために
中止となってしまいましたが
このような研究者の方によって
多くの癌患者さんに希望が生まれますように
祈りたいです


夫の脳腫瘍(膠芽腫)も
父の膵臓がんも、治らないといわれている病気


そのような病気が
完治される日がいつか来ますように


今日も祈りのうちに