祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

研究者たち

先日、テレビでみたのですが
がんの早期発見につながる
積極的な検査の必要性と
その費用が高額でなければ
より多くの人が費用に悩まず検査を
受けられるようになる
= 早期発見 → 生存率アップ
あるいは病気の完治につながる
そういった検査の新しい方法として
線虫をつかっての検査が紹介されていました。


線虫を使ってガン検査する仕組みを考案したのは
九州大学助教授でこの研究のために会社を立ち上げた
広津氏
がん患者に特有のにおいがあることは
関係者の間では知られていて
そこからの発想で線虫をつかっての検査が
生まれたそうです。


この検査はシャーレの左側に人間の尿を垂らし
シャーレの真ん中に50~100匹の線虫を配置
左側の尿ががん患者のものだった場合
30分程度で線虫が左側に寄るというものです。
一方、健常者の場合は線虫は尿から遠ざかる結果に
なるそうです。


現在、胃がんや大腸がんなど10種類のがんについて
その有無を判断でき、検査の精度は9割以上まで
研究されているそうで、2020年には
この検査ができるようになるということでした。
線虫は安価で管理しやすく
検査する人も採尿だけですむため
がんの検査としては費用の面や身体的にも
負担が少なく済むということでした。


今はこの研究所では、発見されにくい膵臓がんの
検査の精度をあげるために研究をすすめているそうです。


脳腫瘍の発見は、時間的な問題もあり
あっというまにできるため
専門医の話だと、毎年高額な脳ドックをしていても
そのタイミングでは発見できずに
病気が進行してからの発見になってしまうことが
多いと言います。


さらに専門医はだからといって
毎月MRIをとるわけにはいかないし
年に何度も脳ドックを受けるということも
現実的ではないため
見つかった時にかなり腫瘍が大きくなっていても
不思議ではないそうです。


この線虫をつかったがん検査は初期がんに対しても
健康診断の時によく使われる血液をつかっての
腫瘍マーカーの検査を大幅にうわまわる
精度があるそうなので
これから一般的になることを期待したいです。


人間は将来どこかですべてのがんに
勝てる日がくるのでしょうか。


研究者の方たちに
応援と感謝をささげて
今日も祈りのうちに