祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

経過

放射線照射とテモダール服用を始めてから8日が過ぎました。

昨日は数人の面会でふつうに楽しそうにしていましたが

今日夜尋ねてみるとかなり不調でした。


夕食の時間だったのですが

ベッドにだらりと座ったままで

ふらふらするし食べたくないと言って、うつろな表情でした。


夫はもうずっと欠けてしまった右上の視野が

とても煩わしいようで、毎日のように

よく見えない、焦点が合わない、と言っていましたが

今日も焦点が合わないからフラフラする、といいます。


視野のせいなのか、テモダールの副作用のせいなのか

放射線で体調が疲労しているせいなのか・・・

わかりませんでしたが、とりあえず夕食をもう少し後にして

少し横になるように促しました。


もうずっと数日の間、食事が運ばれてもおなかがいっぱい

おなかが苦しい感じがする、と言い

それでも、食べないといけないという義務感みたいなものから

食事をほぼ完食してはいたのですが。


しばらくしてから、食べないといけないからと

おきあがって、無理やりのように食べ始めました。

無理しなくていいよ、と言ったら

7割くらいでごちそうさまになりました。


食後にルルドの奇跡のお水とラベンダーを混ぜて

麻痺側の手足をマッサージしました。


やはりテモダールのせいなのかもしれません。

このお薬を始めてから、食後のデザートタイムも

できなくなってしまいました。

体調がすぐれないと気持ちも後ろ向きになるのか

言葉もうまく出てこなくなり

こんな自分につきあわせて悪いとか

生きている価値があるのかとか

そんなセリフもでてきます。


私は病気を持ちながら記事を綴っている

前向きなブロガーさんたちのことを話しました。

若い人もいるし、子育て中のおかあさんもいる

働き盛りの男性や、将来がたくさんある若者も

みなさん、できる限り普通の生活をしながら

苦しみも悲しみも心にかかえているよ、と。


欠けてしまった視野がなおることはないと

何度も説明しているのですが

どこまでわかってくれているのでしょう。


明日もう少し元気になってくれていたらいいのですが。


夏の日の夕日が病室の窓から沈んでいきました。