祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

2018年お正月

年が明けて2018年になりました
我が家では長男が来週成人式
長女は18歳、受験生となります。


自慢をするわけではありませんが
この1年半と少し
よくよく自分の少ない収入で
この家族を支えてきたと思います。
2年前の長男の受験の時に
贅沢しないまでもかなりの出費がありました。
そのことを考えて
今度はほぼ母子家庭の中で
長女が受験生になるので
この1年またコツコツと貯金をしなければ・・・と
年始にあたって考えています。


「母子家庭」と言いましたが
夫が障害手帳を受け取った時から
我が家は母子家庭として行政から支援を受けています。
母子家庭の支援とは
・母子育成手当
・母子扶養手当
・医療費1割負担
などがあります。
母子家庭でもそれぞれの家庭の状況にもよるので
少しずつ違ってきます。
もう少し細かく話すと、母子扶養手当を受けていると
水道料金の減免、粗大ごみの減免なども受けられます。
こちら、子が18歳の年度末までです。
障害年金の子の加算も同じく18歳の年度末までだそうです。
ということで我が家では18歳未満の子は1人なので
対象は1人の子のみとなります。
もし、同じようにご主人が障害で働けなくなったご家庭の
参考までに記述しました。


さて、夫は1日の夕方、施設へ戻りました。
5時くらいに送っていくと
職員さんから
「お風呂はどうされますか?」と聞かれました。
元日でも入浴させてもらえるんだ・・・と
その親切さに驚きました。
私の職場は病院ですが、年末年始は
入浴体制はありません。


夫は家でもずっと課題のようなプリントと
向き合っていました。
施設での生活が自分のペースになっているのか
自分のペースで過ごしていました。
なので特に、何も言わずにそっとしていました。


夫が施設に戻って、1日の夜は実家へ行きました。
家に入ると病人の父は
いつもの自分の席に座って
ジャケットを着ていました。
そのお正月らしさにびっくり。
どこまでもどこまでもプライドを持った父。
実家で寝泊まりしている妹に聞くと
歩き方も何もかも本当に弱々しくなって
体力のことはかなり心配だと言っていました。
身長180センチ以上の父ですが
今では体重が52キロまで落ちてしまったそうです。


本当にさいごのお正月かもしれない。
そう思うとせつなかった。
父は今夜から再び病院へ戻ります。
このまま家に帰れなくなるのかもしれないとさえ
思ってしまう
この先も父にとってのQOLを第一に考えて
できる限りそれに添えるようにしたいと
思いました。


新しい年に
祈りをこめて