祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

疼痛ケア(父の記録)

膵臓がんの父の記録


膵臓がんの父は
7月20日の入院以降は
定時薬で服用していた朝夕のオキシコンチン以外に
頓服薬とでのオキノーム服用を始めていました。


オキノームは入院前より処方されてはいたのですが
父が麻薬が増えることをこわがっていたのか
どうも、痛みをある程度がまんしていたようでした。
年代的に、病気をペインコントロールすることの
意識があまりないようで
痛い時もできるだけがまんするというような
気持ちだったのかもしれません。


でもオキノームの服用をはじめてからは
痛みがコントロールされてきたのか
自宅にいたころより食事量もすこし増え
多少元気もでてきたように感じました。


この頓服薬は1時間あければ
何度でも服用できるということになっていて
どれくらいの頻度で服用しているのかは
わからなかったけれど
1泊の外泊時に22包も出たので
かなりの頻度で服用していることがわかりました。


昨日、仕事が終わって父の病院へいくと
ちょうどエレベーターで主治医の先生に会い
先生から、「薬増やしました」と言われました。
朝晩定時のオキシコンチンが増えたのでしょうかと
聞くと、定時薬も頓服薬もどちらも増やしたと
いうことでした。
痛みは確実におそってきているようです。


そのことは本人もかなり素直に受け入れたということで
痛みを抑える必要を本人も感じているのだと
わかりました。


初めは麻薬服用により、ひどい便秘になるから
あまり飲みたがりませんでしたが
便秘も下剤各種使うことで
上手にコントロールできるようになったみたいで
痛みを抑えることを優先しているのだと思います。


先生はオキシコンチンもオキノームも
倍量にしたと言っていました。


病室に行き父からその話が出ましたが
倍量の薬を服用したら、すごく眠気に襲われ
眠気とだるさで困ったと言っていましたが
少し寝て起きたら今度はすっきりして
リハビリをベッド上でマッサージしてもらい
そのあと、気分良く便通があったと
気分良さそうに答えていました。


夕食を食べ始めた父に「また明日」といって
夕闇の病院を出た時に
いつか見た、この病院のこの出入り口で
ひっそりと職員がお見送りで家族に
頭を下げていた姿を思い出し
父にもそういう日がくるのだな・・・と
目を閉じて横になる父が頭に浮かびました。


さいごの病院
さいごの先生


父と過ごす残された大切なさいごの時間


できるだけ平穏に過ごせますように
今日も祈りのうちに