祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

病院

ここ、都内の大学病院に入院して
2ヶ月半ほどになりますが
満足度から言えば正直60%くらいでしょうか。


医療の技術については
かなり高度なことを提供していただき
この項目については満足(感謝)しています。


接遇については
職員の挨拶がちょっと足りないかな
すれちがっても挨拶をしない人がけっこういます。
これってあまり良い感じはしません。


患者の権利については
患者第一、いつも患者のQOLが第一・・・とは
感じません。
仕方がないとは思いますが
病院側の都合の方が割合が高いように思います。


たとえば
夫は手術後間もないころに
ひとりで起き上がって車椅子に移乗したところ
その日からセンサーマットが入りました。
これについては夫がすごく憤慨してしまい
私も、一度は本人に注意してほしい
何度も繰り返すようなら家族にも相談してほしいと
思いました。
転倒転落についての予防だということは
よくよくわかるのですが
センサーマットも拘束のひとつです。


その後、センサーマットは外され
車椅子の固定バンドもなくなり
徐々に拘束的なこともなくなってはきましたが
今もまだ、ベッド柵については
一人で過ごすときは4点にするよう言われているし
もちろん車椅子への移乗も、ベッドから移動も
(トイレなど)すべてナースコールすることに
なっています。


それから
今、副作用以来、禁薬になっていますが
その説明もないまま2週間近くになります。
患者の家族としては、進行性の(それもすごく早い)
腫瘍のある患者なので毎日が不安だし
たとえ検査の結果がまだ出ていないとしても
途中経過、おおよそいつくらいにどんな予定を
考えているとかのICまでいかなくても
簡単な説明がほしいと思う。
放置状態が長すぎます。


スタッフのことですが
部屋もち担当さんが毎日変わるので
病棟に連絡するときにどなたに伝えれば確実か
それもわかりません。
一度、師長さんをお願いしますといいましたが
師長さんは電話には出ていらっしゃいませんでした。


なんだか巨大な空間の中に閉じ込められている感じさえ
するときがあります。


病院ってスタッフの多忙さも並みでないことや
すぐに対応できない状況もたくさんあります。
でも
「この病院にいてよかった」
と患者や家族が思えるように常日頃考えないと
いけないのではないでしょうか。


少なくとも患者も家族もみんな
病気の痛みのほかにスピリチュアルペインも
大きな不安も抱えています。
言ってみれば私たち患者側はかごの鳥
医療については与えられるだけの立場


そんな心に温かく寄り添える医療を
これからの医療現場に期待したいと思っています。