祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

夢と2人の自分

先週末に主治医の先生からICを受けた際に
一番最近のMRIの画像も見ました。


夫の手術は腫瘍95%は摘出したと術後説明に
ありましたが、5%というのは
約5センチと言われた腫瘍から少し離れ小島にあった
画像上の小さな白い部分のことで
そこは放射線で叩く計画のものがありました。


その部分に黒く写るものがあって
先生は水のようなものと言いましたが
再燃ではないとのことでした。


そうは言っても、患者側には不安要素にならないとは
言えません。


その日のうちに夫の心情はにわかに揺れて
頭の中が熱い
あの水疱が破れた気がする
からだが痛い
などの不安に襲われ、術前に何度も見たような
悪い夢を見たといいました。


緊急に心配なものである説明ではなかったと
私が言っても安心できないようで
困っていたらたまたまチームドクターの
レジデントの先生に会い
呼び止めて先生から解説していただき
なんとか落ち着いた様子でした。


先生は
「ごめんなさい、これから手術なのでまた」
と、短い時間で立ち去りましたが
その時は既に夜7時
この時間からの頭の手術なら
ほぼ徹夜になるのでしょう。
よほどの体力を要求される脳外科医です!


昨日はそんなこともあり、
1時間半くらい夫の話を聴きました。


自分には2人の自分がいるという話
たぶん私の解釈では
以前は欲のある自分が多くいた
今は違う自分になり、周りのささえてくれる人々に
感謝したい、ということでした。


キリストも人間である部分では
十字架上で大変苦しみ、死をも怖いと
感じたのだ
人間ならこの部分を誰もが持っている


こんな話もするので
何か読んだのか聞いたけど
そうではないようで
何度か訪問してくださっている神父様と
せわしない病室ではないところで
もっとゆっくり話がしたいと言うのです。


ということで、退院前の外出は
いつもいらしてくださる神父様の教会に
行こうという計画にしました。


さて、神様はどのようなご計画なのでしょうか