祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

自己からの解放

脳腫瘍
それも膠芽腫G4という最悪の腫瘍との出会いから
約3ヶ月が過ぎていきました。


突然の言語障害、見当識障害
まだ現役で働く夫がまさかの病気
1ヶ月もしないうちに12時間におよぶ手術
開頭したまま起こすという
全く想像もできない現実に遭遇し
私たちの乗った船はゆらゆらと
それでも目的を持って舵がとられています。
誰が舵をとっているのでしょうか。
私はやはり神様なのだと思う。
キリストが嵐の湖で弟子たちに「恐れるな」と
言ったように
どうにかして心沈め祈り
ゆだねていきたいと思います。


この病気をきっかけに
新しい自分を目覚めさせた夫が
古い衣をすてて
自然に包まれながら太陽と月の下を
歩いて行かれるよう私は支えたい。


人の心に触れることは
すごく衝撃的なことでもあります。
それでも、
私の手が私の声が私の足が求められているのなら
今日も喜んでつかっていただきましょう。


何もない日常も素敵な日々ですが
病気に向き合う日々も
毎日を大切に大切に過ごせる恵みを
感じとれるようになりたいです。


もっともっと傲慢さを捨てたいと思う。



自己からの解放


主よ、私は信じきっていました
わたしの心が愛にみなぎっていると。
でも、胸に手を当ててみて
本音に気づかされました。
わたしが愛していたのは他人ではなく
他人の中の自分であった事実に。
主よ、わたしが自分自身から解放されますように。


主よ、わたしは思いこんでいました
わたしは与えるべきことは何でも与えていたと。
でも、胸に手を当ててみて
真実がわかったのです。
わたしのほうこそ与えられていたのだと。
主よ、わたしが自分自身から解放されますように。


マザー・テレサ