祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

2016年9月1日

1日の朝、夫の母が帰天しました。


夫が病気になる前から
栄養がとれなくなっているので
いつどうなっても・・・という
お知らせをされていました。


義母の家は東北地方です。
夫は療養病院に移っていまとても
落ち着いている状態なので
この話をすることがあまりにつらくて
夕方近くまでできずにいました。
そのうちに胃が痛くなってきて
それでもやはり、頭がクリアな夫に
黙っていることはできないと思っていたところ
病棟師長から話してくれるというので
お願いして一緒に訪室しました。


師長はベッドサイドに低くなり
丁寧にお話ししてくれました。
夫ははじめは何の話か理解するのに
少し時間が必要でしたが
すぐに理解して涙目になりました。


そのあと、私がしばらく残って
もっと身体が良くなったら
一緒に田舎にいこうね、と話すと
涙を流しうなずいていました。


そのあとも、パストラルケアのシスターが
夫のもとへ訪室してくれました。
この情報を病棟スタッフで共有し
夫の心のケアにつとめてくれる段取りも
すぐにでき、本当にカトリックの療養病院という
この場所にいられることに
感謝の気持ちになりました。


正直言うと、自分の職場なので
いやな面も見えてしまうことも事実です。
でも、患者側になってこれほどの慈しみのケアを
感じることができ、胸があつくなりました。


心配していた夕食も
きれいに完食することができました。
ショックを受けてまた
お食事がとれなくなってしまうかも・・・と
気になっていました。


夫は落ち着いています。
夕食の時間に一緒にそばにいると
私に義母の話をしていました。


やさしいお母さんでした。
嫁であるわたしに一度も意地悪なことも
言ったこともなく
子供たちのことをそれはそれは
かわいがってくれました。


ほとんど会いに行くこともできませんでしたが
お母さんのやさしい笑顔を思い出します。


神様
どうか、義母のやすらかな旅路を
お守りください。