祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

すれ違い

夫が突然重い病気になって
無我夢中で一緒に走り続けて
5か月が過ぎようとしています


元気な頃は、ほとんど会話のない夫婦に
なっていました。
身勝手な人で
自分が一番大切な人なのだろうと
見ていた私。


あてにすれば虚しいし
相談しても時間の無駄だとおもっていたので
子供たちのこともほぼ私がひとりで考えて
いました。


休日もそれぞれに過ごして
ここ数年は、2ニャンもいるし
旅行もほとんど夫はお留守番でした。


こんなに冷えた感じの夫婦だったのに
どうして病気の夫に
こんなに寄り添うことができるのか
自分でも不思議です。


夫には長年夢があり、
一緒に仕事をしていた遠い昔ですが
人工知能のオリジナルな研究を
考えていました。
資金がないためまずは仕事に追われ
時間もなくなり、研究は多分
成就しないまま
今にいたっているのだと思います。
そのうちにシステム開発の仕事は
ますますなくなって行き
家庭内も苦しい日々が続きました。
苦しい日々の打開はなく
それでも夫は子供たちの教育資金や
生活の苦労をまっすぐ見ようとしない夫に
諦めと気持ちを持つようにさえなっていた。


でも、いざ病気になった夫のこと
しらんふりはできない
なぜだろう
なぜだろう・・・
病んでいる人はキリスト
弱く小さなキリストを見捨てることはできない


病気になって私たちは
これまで封印されてきた多くの会話を
できるようになってきました。
きっとすべては神様のご計画のうちのことなのでしょう。
神様の摂理の中に生きることで
多くの恵みの雨が降り注ぎます。


今日も祈りのうちに