祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

2016年クリスマスに

主のご降誕おめでとうございます


私たち家族はクリスチャンなので
(夫はまだですけれど)
クリスマスはキリストが小さな弱い赤ちゃんの姿で
貧しい馬小屋に私たちのために生まれてきて
くださったことをお祝いする日としています。


そんな今日
いまだ困難を抱えた状況の私たちに
あたたかなできごとがありました。


夫のきょうだい(姉、弟)と義兄、甥っ子が
みんなでお見舞いにきてくれたのです。
弟と姉のうちのひとりは東北から
もう一人の姉夫婦は埼玉から
甥っ子は神奈川から
はるばるやってきてくれました。


朝のうちに病棟に連絡して
お昼を外食&外出させてもらい
病院の近くのファミレスを予約して
みんなで会食しました。
夫もとてもうれしそうに
久しぶりの天丼を完食していました。


みんなきっと年末近いクリスマスの今日
忙しい中、励ましにきてくれて
おまけに東北に住む姉と弟は
10月に母が亡くなった後をすべて
長男である夫の代わりに引き継いで
葬儀から母の家の明け渡しから
また、この家の取り壊しとさら地にして返還手続きや
あらゆる大変なことをすべてやってくれました。
費用も時間もかかったことと思いますが
私たちの状況を察していっさい何も
心配させないようにしてくれました。


夫のきょうだいや田舎のこととかなり疎遠に
なっていた私たちにでしたが
それでも、こんなふうに静かな優しさを届けてくれる
そんな心に私は心から感謝したいと思った


ふだんはあれこれと親密なつきあいもない
夫のきょうだいたちは
離れていてもこんなにつながっているのだと
感動さえしました。


夫のきょうだいが言い争う姿をみたことがありません。
いつも、地味ですが相手をいたわり
思いやっていることを感じてしまいました。


今から間に合うのなら
地味で素朴な優しさに包まれた暮らしをしたい
家族で思いやり、いたわりあい
ぜいたくはできなくても
いつもつながっている家族になりたい


神様
間に合うでしょうか
今日は聖家族の誕生の日
私たちが少しでも聖家族に近づけるように
どうかお導きください


心いためている人
孤独な人
困難な中にある人
涙が止まらない人
病気で苦しんでいる人
世界中のもっとも心の貧しい人のところにも
やさしいクリスマスが訪れますように・・・


Merry Christmas!


今日も祈りと感謝のうちに