祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

記憶の中の夏

夫がホスピスへ来て1週間
今週月曜日には、連絡があり
差額のある1人部屋から
2人部屋へ移ることができました。
正直、助かります。
現在、2床の部屋ですが
1人で使えています。


毎日、面会に行っています。
昨日は妹が行ってくれました。
今日は夕方、長男が行き
夜は私が行きました。
夫は、携帯を持ちヘッドホンで
音楽を聴いていました。
日に日に痩せて見えます。
夕暮れの空を見ながら
遠い記憶を感じました。


そうだ、父が入院したのは
2018年7月20日だった
夫は2021年7月21日の入院
父は初めホスピス病棟ではなく
一つ下の階の一般病棟にまずは入院でした。
窓から見える空は同じ
あの時も夏空だったから
同じ空気感があるのだと
病室から夕空を眺めて思いました。
7月の父はもう少し元気でした。
夕方尋ねるとトレーに乗った夕食が来て
好きなコーヒーも買っていくと
飲んでいました。
父がホスピス病棟に転棟したのは
9月初め
夫は、9月まで頑張れるかな


今日もラベンダーオイルで
ハンドマッサージをしました。
手は麻痺側もそれほど硬直はなく
あたたかく、肌はすべすべでした。
元々、東北特有のキレイなきめ細かい素肌なので
いつも羨ましくおもいます。


ほとんど会話もなく
同じ空間を過ごしているだけですが
「生きている」ことが
これほど大切に思えることなのかと
感じられる


今日も感謝と祈りのうちに