祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

封印

月曜日、祝日でしたが

私は夫のいる病院で勤務でした。

前の晩よりは眠れたようですが

明け方からは眠れなかったとのことでした。

それでも、日曜日よりは良い表情でした。

入浴日で、1週間ぶりにシャンプーも許可が出たので

そのせいか1日、安定していました。

とにかく日頃から、入浴が長い人で

シャンプーは必ず2度洗いが当たり前なので

顔面の傷のためシャンプー禁だったのは

よほどストレスだったと思います。

シャンプーは3度洗いしたと言っていました。


顔面の腫れはかなり良くなりました。

首筋にアザのような内出血がありますが

顔面には内出血はほとんどなく

多少目の周りが黄色くなっている程度です。


普通の顔に戻って来たので

私も少し気持ちが楽になりました。


毎日、本人に会ってみるまでは

様子がわからないのが現状です。


火曜日は、母の病院に付き添うため

仕事をお休みとっています。

平日休みが基本ないので

明日は、母に会う前に

お役所、銀行窓口、福祉事務所に行きます。

手術した急性期病院で一応書いていただいた

障害手帳の申請をします。

こういった手続きや銀行関連の

それまで夫がしていたようなことを

夫のカギのかかった引き出しをあけて

必要なものを探したりするのですが、

(もちろん夫に頼まれて許可はでています)

あまり見たくないものなどがあったりします。


夫はかつて会社経営をしていたので

主に取り引き関連やお金に関する書類も

その引き出しにはあります。

なかには私の知らない人生がありそうで

目をそむけてしまう

他にも古い手紙の束や、

頼まれた探しものをしているうちに

昔の写真なども突然出てきます。


こういったものを

夫の亡き後には

私が整理しなければならないのだろうか

とても、ひとつひとつを確認する気には

なれないと思う


必要かどうか

そんなことも確かめず

きっと封印するだろう


どうやって封印しようか

庭で燃やすのもいまどきはできないだろうし

どうしたものか‥‥


どこかの自宅から離れた地に行き

埋める?

そんなことを考えているうちに

また、切なくなってしまいました。


今日も祈りのうちに