祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

膵臓がんの記録

膵臓がんを持つ父のその後の記録


父の膵臓がんは先月のCTでは
約47ミリ
膵臓の大きさからみて、半分近くを占めるように
なりました。
50ミリを超えると痛みや色々な症状が
出るかもと言われましたが
腰の痛みを訴えています。
ただ、主治医の先生の診察では
今のところ転移もないし
膵臓の痛みではないと言います。
春頃、圧迫骨折をしたので
整形外科にもかかっていて
そこで脊椎狭窄もみつかっているので
痛みがどこからきているのか
あいまいです。
父は、10日くらい前からすでに出されていて
飲み始めていなかった
オキシコンチンを飲み始めました。


今週の初めころに
身体のかゆみがひどく、火曜日には
蕁麻疹様の発疹があちこちに出たということで
かゆみに悩まされ、病院を受診しました。
発疹がひいてきていたこともあって
アレルギーのお薬が処方されたのみでした。
診断としてはオキシコンチンの薬疹では
なさそうだということでした。
そうはいっても薬疹は
服用を始めてから1週間くらいたったころに
出ることもあります。
(夫がそうでした)


とにかく父はいまとても
体調が悪いのです。
食思はほぼないし
がんばって具のないスープ1杯とか
白いおかゆを少し、みたいな
食生活になっています。


言いようのない身体の不調、不快さと
たたかっているようです。


これががん患者の症状なのだと
自分の職場(病院)のスタッフからききました。
がん患者は痛みだけのつらさではなく
どうしようもないようなだるさや
身体の不調におそわれるのだそうです。


それでも急性期の病院では
主治医からの指示や今後の生活の提案などは
ありません。
私たち家族はいったい父にどれくらいの時間が
のこされているのだろうか、と
不安の中にいます。


父の意向はできる限り
家で過ごすことのようで
それも、いつもと変わらない生活を
望んでいて
身体をひきずるように
自宅の2階にある自分の寝室に
夜になると上がっていくそうです。


昼間はほとんどリビングのソファで
横になっている状態です。
歩くことも座っていることも
長い時間はできない感じです。


わたしたちにできることは
いったい何だろう、と
妹と色々と意見を出し合いました。
取り急ぎ、ケアマネさんに連絡し
訪問看護をお願いしました。
すぐに手続きをしてくれるそうです。


主治医にMSWを通して面談を申し出ましたが
次回の7月の診察の時に
父も同席の上でお話します、との返事でした。
家族だけで色々と本当のところを聞きたいのですが
主治医はあくまでも本人のいないところでの
説明はしないようでした。


次回の診察では
緩和ケア外来のことをきいてみるつもりです。
急性期の病院は、治療のできないがん患者の
さいごの過ごし方については
家族が決めることと考えているようです。


お別れする日が近づいている
日々そればかり考えています。


さいごの過ごし方は
本人や家族が探して考えること
そういう場所までもう来てしまっている


ただ、父はそうは思っていないのかもしれない。
言葉の端々に希望の言葉が見えるときが
あるから・・・・・・


心はざわつくばかり
それでも、家族として
できる限りの父の希望の生活の質を
保てるように支えたいと考えています。


今日も祈りのうちに