祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

自宅にて

2016年8月26日

100日間におよぶ第一幕の闘いが終了しました。


ステーションにご挨拶してから

その日の日勤担当者が

エレベーターまでお見送りしてくださいました。


病院から30分と少しの運転で自宅に着きました。

まずは玄関ドアまで3段ほどの階段

病院で教わったように一段下がった場所で

麻痺側の右側近めで上腕を持って

1、2、1、2、で一歩ずつ上ります

病院の階段で練習したときより狭い!

私はミモザの枝にかすりましたが

無事に玄関到着

失敗だったのは玄関に椅子の用意がなかった!

低い上りかまちに腰を下ろしてしまった夫は

立ち上がりで苦労してしまいました。


杖は外用と室内用とで共用できるように

毛糸で杖の先にはめるカバーを編み

室内に入るときにつけます。

もちろん滑り止めも縫い付けました。


あと、室内履きを病院のコンビニで買いました。

室内を歩くときに靴下では滑りやすいし

素足では、麻痺側の足をぶつけて怪我をすることも

考えて、ベッドから起きて歩行するたびに

室内履きを着用しています。


帰ってきた金曜日の夕食は

かつて夫が大好きだったカレーライスにしました。

それも、娘の手作りに。


軽めの量で提供してみましたが

きれいに完食してくれました。

一応おかわりをききましたが

さすがにそれはなかった。

カレーなら普通に3回くらいは

おかわりしていた人でした。

それでも病院ではあんなに食がすすまなかったけれど

自宅でいただくお食事は

どんなに粗食でもやはり違うのかな。


ちなみにこのカレーは翌日昼食でも出したのですが

きれいに完食

そばで私と娘もいただきましたが

夫は娘と食べるごはんはおいしいと言っていました。

娘の力は大きい!


昨晩はハンバーグとサラダ

それに山型の丸いはんぺんの煮付け

これもご飯は軽めにしましたが

完食でした。


しっかりお食事をいただけば

退院前に悩んでいた便秘も

解消されたようです。


家の中のあちこちお掃除やメンテナンスが

気になってあれこれと言うので

私は

(毎日、仕事の後1時間近く運転して病院通い

していたのですが〜)

の心の声を自分の胸にしまい、

聞き流し


明日には私の職場である療養病院へ

入院します。

夫の意に添わないことはわかっています。

でも、もう少し安心できる自立になるまでは

ごめんなさい。


一緒にお散歩したりしながら

右側無視による不自由を

受け入れられるように寄り添いたいです。


神様

第二幕はできるだけ平和な日々を

私達にください。