祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

おだやかな秋

秋の長雨の中
週末は大学病院にいる夫のところへ
出かけました。
何度となく通った道となり
途中、昔から好きな街をぬけて行きます。
好きなお店や教会もあります。
特に楽しい駅ビルの食品売り場
バスで向かうと
車内も街の中も
休日とあって若い家族連れがたくさんでした。


小さかった子どもたちを連れて
夫と4人で出かけたころを思い出します。
今を想像することもできずにいたあの頃


大学病院の病室の窓からは
秋が深まっていく景色
来月来る頃は
銀杏が金色に染まっていることでしょう。


1年前はこんなふうな穏やかな1年後など
想像もできなかった
今こうして過ごす時間が
とても大切に思えます。


夫のMRIのICでは
再発の場所はほとんど見えなくなっているとの
結果でした。
ICの用紙にはしっかり「再発膠芽腫」と
書かれていますが。
そこだけが強調文字のように
目に映る


とりあえずは
これで、問題なく施設へ行かれるので
ひと安心です。


病院の展望レストランで
夫とティータイムができる
この穏やかな秋の時間に感謝をしながら
今日も祈りのうちに