祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

番外編 すい臓がんの化学療法3回目

番外編として記録している
父の化学療法のことです。


7日(火)に3回目の化学療法の日でした。
実際には2回目が実施できていませんが
できていなくてもカウントとしては
3回目です。


3回まで1週間に1度
そこで2週間あけて
再び週に一度、3回実施となります。


先週、白血球(好中球)の数値がとても低かったので
皮下注射フィルグラスチム 75µg シリンジ
を接種
1週間ばかりで数値があがるのかどうかと
疑っていましたが
合格でした。
主治医の先生に
「白血球を増やす薬があるのですか?」と尋ねると
「ありますよ」
とのこたえ
これがその注射なのでしょうけれど
夫がニドランを使っていたころ
白血球の値が下がり受けられなかったこともあり
その時に、特に増やす薬はないから
日のべしましょうとだけ言われた記憶があり
この注射についての知識はありませんでした。


ひとまず、血液検査以外にも
検温、血圧、呼吸数、体重(これは自宅ではかってきた)の
測定値を提出
全てがクリアされたら外来化学療法室という部屋へ
通されます。
外来治療では、数人のグループで行うと説明されて
いましたが
この日は「〇〇さん、おひとりのようですので
すぐにお部屋へご案内します」と言われました。
たぶん、血液検査などでひっかかり
この日に受ける予定だったけれど
受けられなくなって帰った患者さんが
少なくないのかもしれないと思いました。


点滴は終了まで約2時間半かかるため
しばらく病院を出ることにしました。
お薬は前回と同じくアブラキサンとゲムシタビン
アブラキサンが100、ゲムシタビンが800
(単位は忘れた)となっていましたが
先生の話によると分量は少なめの投与だそうです。
父の年齢を考えてのことだそうです。


今回はもう血管を温めたりすることもなく
ふつうに順番通りの投与だったそうです。


幸いなことに父には今のところ
副作用は出ていません。
終わってからも普通にスーパーで買い物をして
夕食も摂取できているようでした。


入院の時の説明にあったので
父は早々と帽子を欲しがり
用意はしたものの、今はまだ頭髪が脱毛していることは
ないようです。


1日おいて様子を見に行きましたが
特に気分が悪いこともないようです。


強いお薬とは知りながらも
投与できることの安心感?みたいなものは
父にもあるようで
先週出来なかったから
がんが大きくなっているのか先生に聞いていました。
先生は「それは何とも言えない」と
静かに笑って言いました。


副作用に苦しむ姿は見たくないけれど
副作用があまりにないと
効いているのか少し心配にもなるし
投与できなければさらに不安にもなる
がん患者の闘いは複雑な心模様だ


1人でも多くのがん患者さんたちが
今日も笑顔で前を向いて過ごせますように


今日も祈りのうちに