祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

4回目の週末外泊(父の記録)

膵臓がんの父の記録


脳腫瘍ブログでいつも膵臓がんの父の記録に
なってしまっていますが
夫は落ち着いているので、こちらを記録します。


24日金曜日の夜に、父は
4度目の週末の自宅外泊をしました。


先週末の外泊の時から
足首から下のむくみが気になっていましたが
1週間たっても治ることもなく
ぱんぱんにむくんでいる状態です。


このむくみは、どうやら
がん末期の時によく現れる浮腫のようです。
いつもはいていた靴はきつくなり
見るからに腫れあがった足は
苦痛そのもののように感じてしまいます。
本人曰く痛みは伴わないもののようです。


この週末は妹とワンサイズ大きくて幅も5Eサイズの
靴を探してきました。
やっとのことで履いているという感じでした。
父はリハビリの時には靴を履くから
必要だというので、腫れあがった足を
靴に入れますが、見ているのもつらいです。


今週の外泊では、薬の量が増えてきているせいもあり
ふと見ると父はソファで眠っていました。
眠りに落ちている父の顔は
小さい頃に、寝ている父を起こしに行った時の
完全に脱力している父の寝顔と同じでしたが
どうしてか今はこの寝顔が悲しく見えました。


できる限り自立をしようとして
がんばっている父を見守る週末外泊が日曜の夜に終わり
日曜日は夕食を家族でいただいたあと
病院へ送り届けました。


その夜、自宅に戻り
ふとしたことで、涙があふれてとまりませんでした。
私はひとりで泣きながら
「お父さん、ありがとう」と何度も心でつぶやきました。
こんな身体になってまで、私たち姉妹や母の
今後の家計のことやなにかを心配して
自分の入院費や諸経費、
そして私たち姉妹に自分のための労賃という項目まで
書きとめた紙を渡されました。
厳しいこともこれまでたくさん言われましたが
やはり私たち家族のことをいちばんに考えてくれている父に
何度ありがとうを言っても、感謝しきれない。
いまもこのブログを書きながらも
涙が出てきます。


大切な人との別れは
かならずあるとわかっていながら
涙のうちに過ぎた週末でした。


今日も祈りのうちに