祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

静かな訪れ

3人家族になって10日が過ぎました。
寂しさは静かに訪れてきます。
葬儀の後に持ち帰ったたくさんのお花が
だんだんと枯れて来てしまい
明日は、お花屋さんに行こうかな


子供たちはすぐに日常生活になって
家にいない時間が多くなり
私は帰宅してひとり
猫たちが慰めてくれますが
疲れて、今日もいつのまにか
リビングで眠ってしまいました。


5年お世話になった大学病院の
主治医の先生とMSWの担当さんに
お礼と報告のお手紙を出しました。


今日はポストに7月21日までいた
大学病院でのレンタルパジャマの請求書が
来ていました。
以前のように毎日行っても会えなかったので
遠いこともあり、やむを得ずレンタルしていました。
ホスピスに転院してからは、
毎日行かれたし、レンタルも勧められたけれど
本人に聞くと、自分のパジャマがいいと
意思表示があったので
さいごの入院中は、毎日お洗濯して
持って行きました。


案外、平気で涙もろくて仕方ないということも
ないのですが、空虚な気持ち
もういないんだ、という不思議な気持ちです。


職場ではたくさんの方から
声をかけてもらい、
それに対しては笑顔でありがとうを言える
私に何も問題はないって自分では
思うのに、食べ物はなんとなく味がしなかったり
食べてもすぐに胃もたれしてしまいます。


身内は、けっこう冷たいです。
意外とほったらかし
そんなものですね。


ここしばらく、夫の部屋で寝ています。
寝るときは、シャバーサナのポーズ
シャバーサナってサンスクリット語で
屍の意味ですが、ヨガでは究極の
リラクゼーションポーズらしいのです。
魂が抜けた無の意識
悲しみや憎しみ、苦しみといった感情を
手放すことを目的としているそうなので
ちょうど良さそうですが
本当はそのまま眠ってしまってはいけないようです。


職場では、患者様のご家族の気持ちが
すごく通じて、出来るだけ声かけするように
しています。
皆さん、大切な病気のご家族を
病院にゆだねて、会えないし
(職場の病院は月に一度のリモート面会を実施中)
本当にお気持ち察します。
体験者ですから。


1年ほど前に私は部署異動があり
元々病院事務員ですが、より病棟業務に
なりました。
これも、神様のご計画なのかもしれないと
今は思える様になりました。
自分だからこそ、この場所に呼ばれたのかも
しれないと。


なんかあまり同じ病気の方の参考のための
記録になっていませんね。すみません
前回の記事の内容も、
年金のことは多分全国的ですが
それ以外の福祉や介護関連は
地域によって違うかもしれません。


病気のこと、もう少し記録したいけれど
今はなんだかよく思い出せません。


夫がどこまで理解していたのかな、と
思います。
7月5日に大学病院に向かった時に
家に戻れないかもしれないと
考えたでしょうか。
そのあたりが少しだけ
私の心を曇らせています。


今日も祈りのうちに