祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

まさかの事態

先週の金曜日に
私たちの家族であった猫が
突然の病で夫のもとへ
逝ってしまいました。
夫の部屋が、がらんとしてしまい、猫は
お骨とお花の供えてある机に向かって
時々、静かに見つめるように
すわっていましたが
まさか、こんなに早く
逝ってしまうなんて、、、
日曜日には、小さな白い壺が
夫の隣に並びました。


夫が突然の病気で闘っていて
入院中の不在時には
ひとり、リビングで過ごしていた私の
すぐ横に来て
そーっと静かにそばにいてくれた
優しい子でした。
どんなに慰められたことか
「ありがとう」を何度も言って
お別れしました。


そんな悲しみも癒えない週明けに
今度は母のことで
深い悲しみにおそわれています。
母は、2018年に父が他界して以来
少しづつ認知がすすんで
自立生活はしていますが
自分の体調のことでちょっと悪くても
すぐに忘れてしまうような状態だったこともあり
ここまで悪くなっていたことに
私たち姉妹は全然気付くことができませんでした。


病院での診断は
およそ膵臓がん、それもすでに
腹膜播種、胃にも浸潤してかなりの腹水で
ステージ4と言われました。
年齢、ステージを考えて
積極的治療は勧められることもなく
いったん腹水穿刺はするということで
入院になりました。


お腹が苦しくて食欲が急に落ちたのが
10日ほど前でした。
11月のはじめの健康診断の結果で
突然の糖尿病があると言われて
びっくりでしたが、それもそのはず
膵臓に3〜4センチにおよぶ腫瘍があれば
門脈圧亢進も発し
消化器機能が働かなくなります。


なんということでしょう
まさかの父と同じ病気で
今、父が通った病院に入院しています。
まだまだ面会禁止のため
入院後は会えません。


母は家が大好きなので
家に帰りたいと、子供のように
言っていました。
病識もなく、病院に入院になった自分を
理解できていない様子です。
妹はなんとか一度は家に帰したいと
考えているようですが
私は、在宅ケアのことをしっかり考え
自分たちが在宅でどこまでできるかも考えて
それでも、急変がこわいから
かわいそうでも病院にいてほしいとも思う
だけれど、夫の時同様、このまま
万一のことがあったら
受け入れられない
母を家族と離れて逝かせてしまうことだけは
させたくないとも思うし
2人で、考えをすり合わせることも
今は大変です。


とりあえず、父と夫がお世話になった
緩和ケア病棟のある病院のソーシャルワーカーさんに
連絡して、事情だけは話しました。
どの段階で、お願いするかは
まだわかりませんが・・・


受け入れることが
今は本当に辛くて難しいです。


今日も祈りのうちに