祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

新しい展開に

先週の木曜日に、福祉事務所の担当者さんと

在宅になってから利用できる通所リハビリを

見学して来ました。

そこは、自宅のある最寄駅から駅で5つめの場所です。

この日は入院中の療養病院から向かいました。

外出許可をいただいて、私も半休をとり、

午後から出発、実は初めての車椅子での

電車利用でした!


病院から駅までタクシーを呼ぶつもりでしたが

お天気もほどよく快適だったこともあり

思い切って普通に歩くと15分ほどの道のりを

お散歩がてら車椅子を押していくことにしました。


実はこれ、失敗でした。

後から腕の痛みに苦しんでいます。

ヘルパーの友人から

「コツがあるのよ!」と言われました。

その道はゆるやかではあるけれど

長い坂道もあり

もともと体格の良い夫を乗せて押すのは

やはりベビーカーとは違いました。


さて、通所リハビリ施設は

機能訓練と生活訓練に分かれていて

夫のように病院を退院して

そこそこ機能訓練の第一段階を終えた人を対象に

しています。


ただ、機能訓練か生活訓練かのどちらかに決めて

およそ1年を目安に就業や次のステップに向け

リハビリするのだそうです。

夫のように脳の病気にる高次機能障害の

40~50代の利用者さんが多いと聞きました。

療養病院で週に4~5回のPT、ST、OT交互のリハ以外は

ベッド上での生活を送るより

希望的未来を目指した前向きな生活を

送ることができそうに感じましたが、

夫の方は、今は新しい生活への不安が大きいようです。


その後、いったん自宅に担当者さんと行き

そこで実際のケアプランを作ってくださる相談員さんと

合流し、自宅訪問を兼ねて契約とプランの打ち合わせを

しました。


通所リハビリへはすぐに契約が難しいようで

それは、在宅になってからどこが不便かなどを聞いて

プログラムを考えたいという意味のようでした。

なのでまずは退院、在宅

ヘルパーさんによる支援

生活支援と当面は今の病院へリハビリに通うための

移動支援も含めて実時間の割り出しと計算を

担当者2人と打ち合わせをしました。


そこに、自宅を近々引っ越す話か出たので

同じ区内ではあるけれど、福祉事務所の担当者さんは

管轄が変わるかもしれないとか

また、今の家は駅から5分だけれど

引っ越し先は15分以上になるかもとか話すうちに

担当者さんから、割と近くの場所にある

その日に見学したリハビリ施設と同じ系列の

入所施設がある話が出て

「入所はいかがですか?」と聞かれました。

1人の相談員さんは、 私にかかる負担や

引っ越しを考えたら

入所リハビリも目安は同じく1年だし

生活への自信もつくと思われるし

自由時間もけっこうあると言われました。

1年を過ごしてから在宅を考えるのが

在宅への導入になると思われると

相談員さんが提案してくれました。


施設入所の選択肢はあるとは考えていなかったので

びっくりしましたが

その入所施設が家から割と近くにあるので

気にはなっていた場所でした。

一度は通所をしていないか問い合わせたこともある

施設でした。


そういうことで、いったんこの話を持ち帰り

入所施設に空きがあるかとか、受け入れを

確認することになりました。


その後、担当者さんたちが帰られて

夫を今度は自宅から自家用車で

病院に戻し、ちょうど夕食でした。

私は、その後帰宅して

ほっと一息ついてその日の話を振り返り

気になっていた入所施設をパソコン検索してみたら

どうも、引っ越し先に予定しているすぐそばのようなので

探しに行ってみました。


驚いたことに、そこはこれから引っ越そうと思っている家の

道路を隔ててすぐの斜め前にありました。


引っ越し先の家も入所施設も

まだ本決まりではないのですが

こんな偶然にただただびっくり!


どんな展開になるかはまだわかりませんが

私たち家族の将来が、家族1人ひとり

ホスピタリティにみちた生活となりますように。


今日も祈りのうちに