祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

時間

時間の大切さは知っていながら
日々の流れについて行くのが
精一杯な私です。
31日に聞いた再発の話以来
何かを記録しなければ、と
ブログを書いています。


再発を重ねると
出来ることがだんだん減ってくるようです。
そもそも脳腫瘍の薬は
それほど種類が、ありません。
使って行けば行くほど
選択肢が減って行くのは
初めからぼんやりとわかっていたはず。


この前退院のお迎えに
いつもの道を車で走っていて
M市のイチョウ並木が
ずいぶん色づいていましたが、
その光景を見るのが
5回目だと思いながら
いつまでこの道を行くのだろうと
5度目の秋を不思議に思っていました。


脳神経外科の主治医の先生は
この病気には完治がないから
一生のお付き合いですと
さらりと言っていたことがあります。
だからこの道を何度も通うのです。
ずっと


何年も


でもいつも来年があるか
わからないとおもいながら


それでも、私の髪が
まっ白になっても
この道を通っているのかもしれないと
おもったり


だれか私を支えてほしい
子どもたちがささえくれますが
それでも一人でこたえをださなければならない
ことも、たくさんあります。


大切だった友人も
まさかの夫より早い
旅立ちとなってしまった


半年先か
一年先か
5年先か
あるいは10年目も今のように
過ごしているのか


その日が来ることが
怖いです。


こうしている時間も
夫の脳では腫瘍が笑いながら
大きくなっているのかもしれない


私は明日、何をすればよいのでしょうか。
誰か、後悔のない時間の使い方を
教えてください


今日も祈りのうちに