祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

番外編 肺炎と闘う

父の記録


すい臓がんで治療中だった父は
高熱が下がらずに12日受診して
肺炎であることがわかり入院しています。
父は若い頃からのすごいヘビースモーカーで
3年前の大晦日に呼吸器の先生の指導の下
禁煙に踏み切りました。
呼吸器科とのつながりはそこからでした。
COPDの診断で咳も止まらずの日々で
病院に行けば禁煙になるからと
1年近く、呼吸器科へは行かなかった父
結局禁煙(断煙)となってきっぱりと
煙草をやめました。


同じ病院内で呼吸器科と
その後見つかった胃がんの手術をした消化器科とに
かかっています。
今年になってみつかったすい臓がんは
消化器科で化学療法をしていました。
それで今回の肺炎は再び呼吸器科です。


昨日のICでは入院して1週間過ぎましたが
高熱こそ落ち着いていても
36度~37度をうろうろ
食事は摂れるようになり、ふらつきも少し
改善されています。
でも実は、抗生剤が全く効かなくて
その代わりのステロイド治療をしているらしいのですが
その量は初めに比べると
10倍以上になっているらしいのです。
先生からは、肺炎の原因はまだ誤嚥性かどうか
はっきりとはしなくて
抗がん剤による炎症ということも
あるかもしれないために
すい臓がんの方の治療をストップすることに
なってしまいました。


父は治療をやめると言うことに
ショックを感じているようです。
でも、今は肺炎が怖い病気で
いつ急変するかあなどれない状況にあるという
自覚が必要だと言うことです。
肺にかかっている白い炎症が
全てに広がってしまえば
なすすべもないということでした。
その上、1年くらい前からある肺の影
これはしばらく様子を見ていましたが
おそらくはがんであろうとも。
進行が遅いようで1年前と比べても
わずかな大きさの違いしかないようですが
父の身体はこんなにむしばまれていたのでした。


ICを聞いた両親は
それはそれはへこんでしまっています。
特に母は、今は受け入れがとても重くて
どうしようもないスピリチュアルペインなのだと
思います。
私も妹も
平常心ではいられないのですが
今は、父のことも母のことも
支えて行かなければなりません。


仕事が終わってから父の病院
母をできるだけ一人にさせないように
実家で夜を過ごしながら
遅くに帰宅
これを繰り返しているために
施設にいる夫の面会ができない状況が
続いています。
昨晩ようやくちょっとの時間を調整して
面会に行きましたが5分でした。


それでも、昨年私に降りかかった
夫と過ごす時間が短いであろう宣告をされたときの
心の置き所のない不安な気持ちが
きっと今の母にあるのでしょうから
母に寄り添いながら
父を看病すること
それが今は最優先なのだと思う


今日も祈りのうちに