祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

昨日の自分がいない

夫より11歳若い方でした。

やはり脳疾患でほぼ全介助となり

栄養も主摂取は経管からでした。

そのために発語も難しく

言語ボードを指差しての会話

きっとエネルギッシュに活躍していた

時代も近い過去だったのでしょう


突然、発病して障害者になるということが

どんなに苦しくつらくやるせない気持ちなのか

健常者にはわかることのできない

スピリチュアルペインが存在するのだと

おもいます。


その方はいつも自分の行き場がないと

嘆いていらした

生きづらさは、はかりしれないもので

あったのだと思います。

ご自分で人生に幕を閉じられました。


救いの道はなかったのかと

深い悲しみでいっぱいです。


夫も生きていく価値がないと

涙に明け暮れていた2016年がありました。

昨日の自分がいないのだから

今の自分を受けいれるためには

高い塀、イバラだらけの道をのりこえなければ

ならないのです。


生きることは愛すること

愛することは行うこと


新しい自分との人生をやり過ごすことが

苦しくつらい人のために

新しい物語づくりを支えて

寄り添える人になりたい


今日も祈りのうちに