祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

3年目

夫の体調はかわらず
大型連休が過ぎました。
このGWで病気の発症から3年目に入ります。
悪性の神経膠腫と診断されながら
3年目の5月を迎えている
一般的な5年生存率とかデータは
少し前のものをもとに発表されているから
日々更新されていく医療の進歩があるので
数字に惑わされないように先生から言われて
それでも、不安は取り除けない日々を暮らし
そんな中での3年目です。


ニュースを見ていたら
2016年の術後に使った治験薬の
オプシーボのことが出ていました。


厚生労働省は9日、免疫の仕組みを利用したがん治療薬「オプジーボ」を投与された患者11人が、副作用とみられる脳の機能障害を発症し、うち1人が死亡したとして、製造元の小野薬品工業(大阪市)に、薬の添付文書に重大な副作用として追記するよう指示した。
機能障害が起きたのは脳の下垂体で、成長ホルモンや性ホルモンなどの分泌に関わる部位。オプジーボの添付文書の「重要な基本的注意」に下垂体機能障害を追記し、投与中は定期的に下垂体の機能を検査するよう求めた。


こういう内容の記事でした。


夫は治験の1回目の時に
副作用とみられる高熱と薬疹が出て
中止になりました。
もちろん治験を受ける時は
オプシーボを実際に投与されるか
プラセボであるかは、教えてもらえません。
それでも、オプシーボ以外にもテモダールという
抗がん剤を併用だったので
たとえプラセボだったとしても
なんの治療もしていない状態にはならないので
治験を受けることにしました。


結果的にオプシーボかテモダールかの
アレルギーということになり
もう一度どちらであるかの実験などとうていできるわけもなく
どちらの薬も投与禁となったのです。
抗がん剤は、ニドランというテモダールよりも少し
前からあるものに変更になりました。


オプシーボは夢のような抗がん剤とも言われましたが
いくつか副作用の話をを聞いています。


脳腫瘍の患者と家族は
どんなものにもすがりたいような気持ちになると思う
完治する病気ではないから


同じくニュースで岡山大でがん抑制遺伝子の
「REIC」をアデノウィルスに組み込み
腫瘍に直接投与するという治験が始まるそうです。


こういうニュースには
過敏に目が行ってしまいます。


どこかで脳腫瘍が完治する時代が
来ますように・・・
新しい時代を迎えてせつに思います。


今日も祈りのうちに