祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

外来化学療法1回目

再々発を知って1週間後

外来での化学療法が始まりました。

点滴注射

生食100ml 1瓶

アバスチン点滴静注用400ml/16ml 2瓶

アバスチン点滴静注用100ml/4ml 1.5瓶

生食 50ml 1瓶


初回は1時間半かけて状態を見ながら

ゆっくり落とします。


外来の化学療法の部屋は

初めて入りましたが

幅広のリクライニングチェアは

足置きもあり、かなりリラックスできる感じに

作られています


それが30台近くありました。

実に多くの方々が

化学療法にきています


2年前に父の化学療法に同行していた頃のことが

蘇りました。



この中には次がある人、ない人

いるのだろう、とか

若そうなご夫婦もいました。


今回の診察で先生に聞けたのは

アバスチンを何度くらいの予定でするのか

この質問に先生は曖昧な感じでした。

3回まで予約を入れてくれていましたが

3回ということはないけれど

以前のように10回、12回くらいで

一度ストップしないと

副作用てある高血圧、蛋白尿の症状が

心配されると言いました。


薬が効いてくれば、言語障害の方も

良くなるのかという質問には

期待したい、期待しましょうとの答え

今までよりも全てが曖昧に聞こえました。


そして

再々発なので、これからは夫のオリジナルな

治療だとも言われました。


状態によって考えていくということですか、と

たずねると、はい、と頷きました。

もう標準治療はなく

やれることをやっていくということなのでしょう


これ以上は本人を目の前にして

聞くことはできませんでした。

夫はアバスチンが前から気に入っているので

施行中もにこやかでした。


院内にはクリスマスの飾りがあり

入退院を繰り返していた頃を

思い起こしていました。


来年のクリスマスを一緒に過ごせるのか

帰りは長い時間の点滴で

ほぼラストの会計でしたが

人のいなくなった外来の広い待合室にあった

大きなクリスマスツリーをバックに

2人で自撮りしました。


夫が点滴中、その場を離れて

一階を歩いていたら

ちょうど会いたかったMSWの方に

偶然会えたので、今後のことが

何も見えなくて困っていることなどを

相談したら、主治医の先生にそのことを

伝えますと言ってもらえました。




今週の火曜日に

父がさいごに過ごしたホスピスに連絡して

どのタイミングで気持ちを切り替えていくのかは

わからない段階ではあるけれど

情報を得にきましたと話しました。


急性期の病院にいれば

いつまでも次の治療を考えていくのだろうけれと

さいごは、何にもつながれずに

あたたかなケアだけの中で過ごせたらと

思っています

MSWさんは、ぜひお手伝いさせてくださいと

父の時と変わらず、優しくてあたたかな言葉

でした。


今日も祈りのうちに