祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

二度目のアバスチン治療2回目

20日金曜日に
大学病院外来で今回2回目の
アバスチン治療をしました。
再発の2回目ですから
アバスチンは過去にも使っていますが
約1年お休みしていたので
再開といっても1回目と2回目は
時間をかけての施行となります。
1回目は1時間半でしたが
2回目は1時間、3回目からは30分になります。
副作用である高血圧と尿たんぱくにもひっかからず
無事に2回目が終了しました。
夫の化学療法でありがたいのは
よく言われる吐き気とのたたかいに
一度もなったことがありません。
点滴の後もいつもと変わらず
過ごしています。


今回は点滴のために化学療法のお部屋にいる間
主治医の先生が、今回の再発について
ICを行ってくださいました。
(あらかじめMSWを通して希望していました)
なかなか本人を目の前にして聞けないこともあるので
この時間を利用してお願いしていました。


先生のお話では
次回(3週間後)にMRI検査があるので
その画像をみてどれだけ薬が効いているか
みてみないと何とも言えないけれど
いますぐに覚悟が必要とか
そういった感じのことは言われませんでした。
1年、アバスチンを休んだことで
今回再びアバスチンの効き目が期待できるように
思うともいわれましたが
効かない場合もあるともいわれました。
そういった場合はまた他の手段を考えていくので
病状が悪くなった場合も
いったんはここの大学病院での入院という形で
行いたいということでした。
そこから、その先のことについて
できること、できないことなどを
考えていくという話でした。


悪性膠芽腫といっても
ひとりひとり違うので、
最初に標準治療はあるけれど
その先はオリジナルな治療になっていくという
ことだそうです。
どこかの時点で必要であれば
MSWさんに入ってもらいながら
緩和ケアなどを考えて
他の病院への転院ということに
なるかもしれないということでした。


どの病院でもたぶんそうですが
急性期の医師は、できるかぎりの治療を
提案します。
それをこれでもか、これでもかという
治療についていくか
あるいはナチュラルを望むかは
現代社会では患者や家族が選択できる時代でも
あります。


でも
よほどの悪性といわれた脳腫瘍でも
奇跡はあるかもしれない
20年生きているという報告も
あるそうです。


生への望みを持ちながら
昨年亡くなった父
その父も最後はホスピスへ望んで入り
ホスピスの中でも前向きに生きた人でした。
昨日、父の病院通いをしていたころに
よく立ち寄ったパン屋さんに行きました。
そこはお店の外にいくつかのテーブルと椅子が
ならんでいて
パンを買うとコーヒーサービスもあり
父は先にコーヒーを飲みながら
外の席に座って待っていました。
朝早かったので、テーブルには
誰も座っていませんでした。
でも私には見えました。
父がにこやかに座って買い物している
私を待っている
思い出をたくさんつくってしまうと
あとからこんなに悲しい・・・
でも
やっぱり、思い出があってよかったとも
思います。


夫と大学病院に通って3年
外来待合の大きなクリスマスツリーを見るのも
2016年から4回目?
この日もまたクリスマスツリーをバックに
二人で写真を撮りました。
あとで悲しくなるかもしれないのに・・・


待降節第4週を迎えて
キャンドルは4本すべて灯りました
2019年のクリスマスが来ます
今日も祈りのうちに