祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

放射線治療計画のIC

昨日、いつもの大学病院の
放射線科を受診しました。
初めて会う放射線科のドクターは女性でした。
夫の病気の振り返りをするように
脳のオペが他の臓器と違い
出来るだけ広範囲に摘出することが
できない理由から始まり
その上、摘出部分はすっぽりと穴の開いた状態で
その部分の役割である機能は
失われてしまい
やがてはその周りからは再燃が現れる


一度たくさんの放射線によるダメージを
与えた脳に
さらにたくさんの放射線は照射できないので
2度目の放射線はリスクを避けられない
それは、主に認知機能と
身体的な機能低下
もう一つは
2度目の放射線治療では
病気を小さくするのではなく
現状維持


そんな厳しいお話も
聞きました。


私は先生に
それは私たちが「選択」をするという
ことですか?と聞きました。
先生の答えは、
説明を聞いて治療をしないと言う方も
います
でも、脳外科の先生は
この治療をしてほしいと
言われています
そんなふうに言われて
夫には今よりも生活が低下してしまうかも
しれないよ、と聞くと
それでもできることをしたいと
言いました。


どこまでこの意味がわかっているのかは
わかりません
夫はとにかくアバスチンの化学療法を
とても望んでいて
放射線治療をして
アバスチンの治療もしたいと
何度も言葉にならない言葉で
訴えていました。


それで
放射線治療をすることに同意して
写真を撮ったり
ヘッドギアを作る準備をしたりの
作業に入りました。


放射線治療を選んでも
病気をこのままにしていても
もはやアバスチンだけでは
抑えきれないため
夫のADLが低下して行くのであろうと
考えてしまい、胸がつまる思いでした。


悪性膠芽腫に打ち勝つことは
どうしてもできない現実


家族をどこかで看取る日が来ることを
避けることができない現実


いっそのこと
夫と一緒に私もピリオドを打てたら




今日も祈りのうちに