祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

憩いの牧場

主はわたしを緑の牧場に付させ
いこいのみぎわに伴われる
(詩篇 23篇より)


面会ができないので
遠くから祈るしかすべはない


悪性脳腫瘍、膠芽腫のターミナルが
どのような展開になるのか
教えてください。
意識障害が主で、痛みなどはあまりないのでしょうか。
身体機能の低下、記憶も低下ということは
家族のことや、思い出も
消えて行くのでしょうか。


気持ちが焦ります。
失語はかなり進んでいましたが
私のことを呼ぶことができていました。
言葉が一言しか出なくても
アイコンタクトだけでもいい
それでも僅かなコミュニケーションがとれるうちに
緩和ケア病棟のある病院に移りたい。


数週間でもいいから
同じ時間を過ごさせてください。
家族の見守りの中で
神様に委ねながら
見送りたいです。
夫のかたわらで祈りたい
夫が憩いの牧場でやすらぐことが
できるように


夜、目が覚めると
病院の夫が私を呼んでいる気がします。


今日も祈りのうちに