祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

祈るしかない

今日、洗濯物交換で病院へ行きました。
入口で立っているスタッフに
用件を聞かれ、洗濯物の届けであることを言うと
検温、行先を用紙に書いて渡され
患者と自分の氏名、続柄、電話番号などを書き
病棟でインターホンで名前と用件を告げ
荷物をインターホン側のビニール袋に入れて
ガムテープで封をして、記名して
スタッフが来るのをまちます。


当然夫には会えず
本日担当という看護師さんに状態について聞くと
呼びかけには頷きます。
食事は?と聞くと全然というかんじで首を振りながら
「お食事はもう、、、」と答えていました,
点滴ですかと聞くと、そうですと。


ああ、お食事はもう無理なんだね


ナースは洗濯物と携帯電話、充電器
ヘッドホンも持って来て
使えてはいないので貴重品だから
お持ち帰りくださいと。
入院前から使えなくなっていたけれど
入院日にラインをしてみたのですが
やはり、既読にならないままでした。


そばに行って、会話にならなくてなくも
話したい。
すっかり様変わりしているのかな
痩せてしまったかな
私はナースに
夫に渡してほしい短い言葉の葉書と
病棟師長さんに渡してほしい手紙を
お願いして、私と息子がきたこと伝えて
くださいと言って帰りました。


師長さんには、いよいよ意識が
不明瞭になるような状態なら
連絡が欲しいことと
その時ばかりは、せめてワクチン済の家族には
合わせてもらえないかという
訴えの手紙です。
ひとりで、迫る死の淵を歩いている夫が
どんな気持ちなのだろうか
考えても考えても、私なら耐えられないかも



昨晩は関わりのある2つの修道会の
シスターたちにメールで
夫が1日も早くホスピスへはいれるように
お祈りをお願いしました。


どちらも会全体でまたは特別な祈りで
支えてくれることになりました。


頑張ってほしい。
ぜったいにもう一度、いえ
何度も毎日会えるように。


気持ちが騒いで仕方がないので
ケアマネさんに
ホスピスへ入るまで万一自宅でと
考えたら、家族はどんなことを
すればできるのか今日聞いて見ました。


答えは、まず食事は出来ないなら
経管にして、家族も経管管理を覚えること。


それは望まないし、やはり
自宅介護はできない選択でした。


看護学生の娘も
その身体で経管造設術させるのは
しんどいでしょうと一言
そうだった、経管は造設も交換も
簡単ではないという話を
職場できいたばかりでした。


職場近くの希望している病院の
個室でもいいから、空いたら決めよう。


祈るしかありません。


祈り、祈り、祈ろう



今日も祈りのうちに









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