祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

最善を捧げたい気持ち

母の闘病記録


母のことを大好きな気持ちは
私たち姉妹のどちらも同じ
大きさをはかることなどできない
母のことを思い、最善のターミナルケアを
捧げたいと思う気持ちも同じです。
それでも、私たちの考えは
一致できずにいまず。


母には数年前からアルツハイマーがあると
診断されていて
自立してはいましたが、物忘れは
少しずつ進んでいました。
今回も、緊急で入院したことや
腹水穿刺したことも忘れているようで
施設にしばらくいたとか
嫌なデイサービスで、病人みたいな扱いだったとかの
理解です。
とにかく嫌だった、やっぱりおうちがいいわ
と何度も言うのです。
妹はそんな母だから
できる限りの在宅ケアをするべきと
思っています。
在宅ケアを具体的にどうやってするのか聞くと
私たちが仕事に行っている間は
甥(妹の次男)に来てもらうと言うのです。
まず、そこが私の反対とするところでした。


自分たちで在宅での役割分担するならわかるけれど
子どもの世代に臨時でお願いするなら
まだしも、毎日頼むことは
間違えているように思います。
ヤングケアラーを承認するようなもの


それから訪問ドクターは本当に
信頼できる方ですが
やはり、緊急時に他の患者様のところで
お看取りをされているかもしれない


母を目の前で
逝かせる覚悟は、私にはない


夫の時にもさいごのころ自宅にいて
不安で眠れなかった


ホスピスでは、コロナ感染対策が
少し緩んで、自宅を限定に
外泊、外出も可になっているそうです。
今、痛みをとるため入院して
週末は家に戻ろうねって
どうして母にていあんできないのか


母は確かに入院を嫌がるかもしれないけれど
週末は家族と過ごせて、病状悪化時には
すぐに病院へ戻ることも
入院中ならできるのです。


計り知れない不安な時間を
削減でき、また
母にとっても万全の環境を用意できるのです。


訪問ドクターをいまかいまかと待ちながら
母の息が絶える瞬間を
迎えなければならないことや
誰もいない時間に母が逝ってしまうことも
病院にいれば呼び出してもらえる
職場から私たち2人とも
ホスピスまで5分圏内なので
昼間なら、たいてい間に合う


在宅での大変さで自分の生活の
余裕がなくなることを
妹はまだわからないのかもしれません。


私は、どんどん
妹の意向に流れて行っているのです。


今日も祈りのうちに