祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

沈黙の臓器

膵臓がんは
症状があらわれた時は
既にステージ4ということが珍しくはないほど
沈黙の臓器と言われるそうです。
職場のナースからも
これは一般的で普通
こんなに進行してしまうまで
わからなかったことを
責めることはないと
言われました。


母は痛みこそ継続的ですが
退院して戻ってきた時より
なんだか元気
食事もまあまあ、一緒の食卓で
お粥を少しとスープ
フルーツやゼリーなどは
食べたりできています。
笑顔もよくでて、幸せそうです。


いざホスピスという時に
間に合わなくて、家で看取りということも
あるかもしれないと思うと
痛さ、苦しさをどこまで緩和して
あげられるのだろうと
とても不安になります。


夫がさいごに家で過ごした頃は
どの段階に来ているのかわからず
毎日本当に不安で怖かった
ひとりで考えて決断しなければならないことで
孤独感にも襲われました。


死にむかっているひとのそばで
何をできるか、考えることが
本当に難しいのです。


それでも母が今幸せなら
これでいいのかもしれません。


クリスマスが近く
私は教会に行かれませんが
祈っています。
自然の流れを受け入れること
天に向かう母に、どうか
今も死を迎える時も
聖母の寄り添いがあることを。


今日も祈りのうちに