祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

この輝く時間に

母の闘病記録


母は低空飛行で
静かな日々を過ごしています。
神様が母を認知症にしてくれたおかげで
母はさほど苦しそうな表情を
することもなく
寝ている時間は確実に増えましたが
起きている時は
ベッドの上に寝ている猫を撫でたり
私たちと冗談も言いながら
笑いも絶えない実家です。
時々母は本当に
エンドステージを生きている人なの?
まだまだこのままでいけそう?
と、考えてしまうほど


私も妹も1月末まで介護休業をとって
実家に毎日いるのに
母はそれも全然不思議におもわないようです。
1週間ほど前から酸素も使うように
なりました。
母はゼイゼイしていても
使うことに慣れていないせいか
何でこんなものを使うの?と聞きます。
今はどちらかと言うと
痛みよりも息苦しさが
優っているようです。


今日のお昼に初めて
気持ちが悪いと言い出して
急ぎ対応したけれど
結局嘔吐はせずに
ほどなくしてベッドに戻って
寝たそうです。


午後から入浴日でしたが
ヘルパーさんには
動きたくないからと
清拭だけしていただきました。


その後は暗くなるまで
眠って、夜に週1回の訪問の先生が
診察に来ました。
先生には笑顔で
いかがですか→大丈夫
特に気になることは?→ありません
と答えていました。


お昼に吐き気があったことも
すっかり忘れていました。
先生がいつものように体温、バイタル
足のむくみ、お腹の触診をしている間も
静かに応じている母は
不思議なくらい末期にある人に見えません。
今日初めて、お腹が張っているような気がすると
言いました。
今まで、臨月の妊婦さんみたいな自分のお腹を見て
何か悪い病気ではないかといつ聞かれるか
ドキドキしていましたが、一度も何か言うことは
ありませんでした。
やはり腹水が限界になってきて
お腹の張りや嘔気も出てきているのでしょうか、、、


母を見ていると
この時間が幸せでキラキラと輝いているように
思えます。
人生のさいごのときを過ごしている母のそばで
一緒に過ごすことができることが
本当に素晴らしい時間の恵みだと
この頃は思える


妹と激しくぶつかって
たくさん泣き
今も、自分に確たる提案がないため
妹の主導権について歩く私ですが
神様が導いてくださる道を
信じて進もう


そして明日もまた
神様からのメッセージに
耳を傾けよう


今日も祈りのうちに