祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

力を抜くこと

木曜日に心療内科に
行って来ました。
病院はクリニックで同じ区内でしたが
知らない区域だったので
バスに乗って行きました。


待合室にはほぼ人はいなくて
町外れの病院ということもあるのか
空気の流れがゆったりで
安心感がありました。


先生は女医さんで
(女医さん希望もあったからです)
ゆっくり話を聞いてくれました。
自分では食事もできるし
仕事にも行かれているし
大丈夫だって思うけれど
半年のうちに2人の家族を看取って
2人のターミナル介護の仕方が違い
母にできたことが、どうして夫に
できなかったのか、そのことをもう
謝る術もないというのが
今の私の一番のいたみです。


ブロ友さんをはじめ
周りの親しい方からは
私は夫にできることをしたのだから
自分を責めることはないといってもらえて
とても慰めになっています。
実際に、ターミナルにある人の介護は
それぞれに形が違って良いのだと
思うようになれました。


夫には、家族を支えることで精一杯だったこともあり
優しくできなかったことも
休日にもっと、夫のための時間をつくることが
できなかったことも
また、高次機能障害があったので
コミュニケーションが難しくて
会話が少なくなってしまったことなど
考えたらキリがないほどできなかったことが
次から次へと思い出されます。


先生からも、高次機能障害の家族を
在宅でみるのは難しいと言ってもらえて
病院に助けてもらえたから
私は頑張ることができたと
思えるようになって来ました。


母については
私がひとりでみていたら
病院という助けを借りて、母に寂しい思いを
させてしまっていたかもしれない
母は、ひとりが苦手で家族とずっと一緒に
いたい人だったから、妹がその思いを尊重して
在宅という大変な選択を決心したのでした。
母のさいごは本当に不思議だった
大好きな家を選び
告知もしなかったことで
こんなに幸せそうに旅立つことができたのだから。
母は、一回も吸引もしなかったし
排泄コントロールもナチュラルにでき
昏睡もほぼなく、眠るようだった
苦痛な在宅介護はなかったのです。
ただそばにいることは、辛かったけれど。
病院に勤務していてもこのようなケースは
みたことがありません。


夫は自分の病気のことを知っていたし
来るべき時が来たと思ったかもしれない
ホスピスという場所で
毎日、牧師様が訪室して
カトリックの祈りもご一緒してくれました。
信仰と祈りに支えられたことを信じたい


心療内科での話にもどりますが
先生に職場健診結果と先日の聴力検査結果と
これまでのお薬手帳を提示したので
コレステロール値の高さから来る
血の巡りの悪さも、全身を緊張状態にさせているから
コレステロールの薬、それから眠りを改善させるため
エチゾラム(デパス)が出されて
今服用中の半夏厚朴湯は飲み続けることを
言われました。
少しこれで様子を見て耳鳴りにも
効き目があるといいけれど
耳鳴りは非常に治しにくいものだとも言われました。
あとは、ストレッチ
上半身がゴリゴリでひどい凝りだと言われ
先生が背中からすこしマッサージしてくれて
今後も肩甲骨を背中の中心に向けて
ストレッチと、正しい姿勢の形を覚えて
意識するように言われました。
これを意識するだけでも
身体の緊張がとれていくようでした。


力を抜くこと
自分を責めて歯を食いしばったりしないように
猫背になって、巡りを悪くしないように


まだ、人の集まる場所に行く勇気は出ないけれど
色々なことから解放されて
もっとしなやかにいられるように
してみようと思います。


来月から、シスターに同伴してもらって
祈りの時間をつくろうとも思っています。
祈りながら、夫と話をしてみようとおもいます。


今日も祈りのうちに