祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず


この言葉をずっと昔に
実家に来ていた住職さんに聞いたことがあって
とても印象に残っています。
唐の詩人、劉廷芝(りゅうていし)の
「代悲白頭翁」にあるそうです。


夫と桜に季節を迎えると
来年も一緒に見られるかなって
病気以来毎年思っていました。
今年はひとりで、夫がよく日中に
ヘルパーさんとお散歩に行ったという小さな公園の
桜を見に行ってみました。


途中に咲いている道端のネモフィラの
満開の写真を撮ったといって
見せてくれたことがあります。


ひとりでベンチに座り
桜を見ていました。
夕方で、あたりには誰もいなくて
静かでした。