祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

3か月という時間

母の病気がわかったのが
11月の後半
夫を看取ってからまだ3か月しか
たっていなかった
ようやく眠れない夜も減ってきていたのに
また愛する家族を看取ることになった
母との時間は
そこからお別れまで3か月でした。


半年の間に
大切な人を2人、看取ったなんて
ずいぶん私、頑張ったんだ
それも在宅で看取るなんて
自分の勇気に驚きばかりです。


あんなに在宅介護、在宅での看取りのことで
妹と大バトルしましたが
亡くなった水曜日の夜は
母のベッドの横でL字に布団を敷いて
母のそばで妹と3人で寝ました。
翌日の午後には、母は棺に入り
みんなで過ごしたリビングの窓辺に安置し
そこで布団を敷いてまた3人で寝ました。


コロナ禍にあり、斎場は混んでいて
22日まで待つことになってしまったので
金曜日には母を最後に過ごしていた
リビング隣の部屋に移し
介護ベッドや酸素も速やかに返却して
すっかり片付いた部屋に母の棺が安置されました。
空調も温度を下げて
音楽をかけて
お花を供え、だいすきだったビールも
供えました。
亡くなった日も妹と母のそばで夕食をとりながら
いつも嬉しそうに飲んでいたノンアルコールビールを
スポンジに含ませて母にもあげました。
先生も、そうするといいと言ってくれたので。


結局、一番怖がっていた私しかいない時を選んだように
母は息をひきとりました。
え、今、私しかいないよ
え、え、え?
みたいな時に。


でも、私、案外冷静だったよね
落ち着いて行動できたよね
頑張れたよね
目を閉じ続ける母に聞いてみる私
母は何も答えない
でも、この3か月、頑張れた
自宅で看取ることが怖くて自分にはできないと
あんなに妹とぶつかったのに
さいごの2日前は即座にエアマットの手配をしたり
実家に8日間も泊まって
ようやく自宅で眠ります。
猫がとても喜んで、私のベッドに一緒にいます。


夫の時に出会った先生にもう一度お世話になり
夫の時にずっとお世話になった居宅介護事業所で
母の日単位で変更していたプランを
快く引き受けていただけた
さいごも夫の時にお願いした葬儀社に
お世話になっています。
皆さん、本当に良い方々でした。
夫が私を支えてくれている気がします。


こんなに頑張れたことを
神様に感謝します。


今日も祈りのうちに