祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

土に帰る

1月25日
家族3人で神父様の司式によって
夫の納骨式をしました。
この日を迎えるまで2年半くらいの
月日が過ぎました。


夫のいた部屋には
もう白い箱はありません


暗いかな
寒いかな
そんなふうに思ってしまうけれど
夫はすでにみもとでやすらかに
過ごしているのでしょう。


骨はないけれど
きっと私たちのそばにいて
和たち家族を見守ってくれて
いると思います。


彼と生きた日々は
つらいこともたくさんあった
でも
全てが神様のご計画のうちにあり
全てが恵み深いメッセージだったと
私は信じています。


今日も祈りのうちに

もう一度お別れ

明後日、夫の部屋の白い箱は
ようやく土に帰る日を迎えます。
遅くなってしまってごめんね…
そこに魂はないとわかっていながらも
ついつい白い箱に手を触れ
話しかけていました。


夫がさいごに暮らした部屋
今ではもう介護ベッドもないし
がらんとしてしまったけれど
いつも座って何か調べ物をしていた机に
向かって、私は時々座ってみます。


小さなノートに
左手で書いた夫の字
傷ついてしまった脳のために
いつも何かしら単語や文字
数独などをしていました。


でも、彼は勝手な人でもありました。
私との約束もそのままに
先に逝ってしまったのだから。
ひとり取り残された私


さようなら
さようなら
さようなら


もう一度さようなら
また会える日まで
寂しいけれど頑張る


過ぎ去った思い出の日々を
心の宝箱にしまって
私はまだもう少し人生の旅を
続けて行きます


今日も祈りのうちに

待降節の中で

気がつくと冬が来ていました。
今年はあたたかな冬の始まりなので
いつのまにか
2023年が終わろうとしていました。


8月に仕事を辞めて
今もまだ就職していません。
もう無理な働きはしません。
本当に自分の行きたい場所
また、自分を必要としてもらえる場所を
探したいと思います。


日々のストレスはずいぶん軽減されたと
思います。
自分の終活も考える時間ができました。


子供たちともう一度話し合って
年が明けて1月に
とうとう納骨することに決めました。
夫の部屋にある白い箱には
もはや魂はなく
土に帰る日を待っているのです。


所属教会の司祭に相談して
夫の誕生日である1月25日に
カトリック教会の共同墓地に
納骨することになりました。
同時に自分の名前も生前彫刻を依頼しました。
自分でできることは
できるだけ準備して
子どもたちの負担を減らそうと思います。


あとは近いうちに
自分の遺影に使う写真も
撮影に行こうと思っています。


準備


私もいつになるかは神様しか
知らないけれど
夫のいる場所へ引っ越すので。


この世ではたくさんの罪に汚れて
生きているけれど
天国に行く時は
本当に清い姿で行きたい。
夫のさいごの顔がとても軽やかで
神様からの光に照らされて
幸せそうだったように
日々そのことを願って
祈っているのです。


夫のいない三度目のクリスマスが来る


クリスマスは誰にも平等に訪れます。
キリストは貧しい馬小屋で
お生まれになったのですから


今日も祈りのうちに