祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

番外編 すい臓がんの化学療法6回目その後

父のすい臓がん化学療法の記録


12月5日は6回目の化学療法を行いました。
実質的には2回目ができていないため
5回目になるわけですが
プログラムとしては6回目にあたります。
2回目に白血球減少によりできなかった以降は
順調にできています。
5日に終わってからも体調に変わりなく
家に戻りました。
熱が出始めたのは7日木曜日
ただ、4回目以後も熱発あり鼻血ありでしたから
発熱に関しては、化学療法の副作用として
安静にしていました。


熱は高く38~39度
食思はまったくなくてほぼ1日寝ている状態
熱のせいか、抗がん剤のせいか
食欲不振に関してどちらかと思っていました。
前回の熱発時は2日くらいで熱も下がりましたが
今回は高めの熱が数日続き
食事もほとんどとれず
かなり弱弱しくなっていたので
このまま食事がとれないことが
脱水やら体力低下が気になり始めました。
高齢者は食べられなくなると
あっという間に弱ってしまい
衰弱してしまう場合があるのを
職場(病院)で見ているからです。


今週に入って
12月11日に夫が大学病院に入院し
12日にいつもの化学療法でした。
11日の夜から父の状態がどうしても気にかかって
眠れなくなり
12日(火)の朝、父の主治医外来の日ということもあり
病院に連絡して支持をもらおうと思いました。
病院は電話口で主治医に連絡してくれて
すぐに診察に行くことになりました。
私は仕事を1時間で早退
実家へ向かい、父を連れて病院へ車を走らせました。


病院について、車椅子を使うか聞いたけれど
大丈夫と言う父をみると
歩く姿もよろよろしていて
危なっかしい歩き方でした。


消化器外来につくとすぐにインフルエンザ検査
そうか!ワクチンも打っていたし
これは疑っていなかったなと思いましたが
30分ほど隔離部屋で待ちましたが
マイナスだったので普通の待合室へ行きました。
血液検査の結果が出て診察室に呼ばれ
先生はデータ数値をみても
副作用っていう感じがしないと説明され
「肺炎っていう感じはない?」と聞かれたので
咳もしていないですが、と言いました。
とりあえずCTとりましょうと言われて
今度はCT検査室へ。
結果が出るまで時間があるから
点滴をしますと言われたので
父は処置室ベッドへ、私は2時間後までフリーとなりました。


病院を出てお昼を食べようとしていた時に
病院から電話があり
呼吸器へ移りました、そちらへ行ってくださいと
言われて、食事をするのをやめて
病院へ戻り、呼吸器の方へ行くと
父は呼吸器が以来の処置室で点滴中でした。
ずいぶんたってから呼吸器の主治医の先生がやってきて
「肺炎だったよ」という診断。
「むせたりしたこともなかったように思うけれど」と
話すと
誤嚥性肺炎は、寝ている間に唾液でなることもあると
説明を受けました。
肺炎による高熱、食思なしだったようです。
先生は少し入院しようと言われたので
お願いします、と言いすぐに入院手続きとなりました。


抗生剤での治療となり、化学療法の方は
次回はできないかと思うと言われました。
がんがあるので抗生剤の効き目が
どれだけ期待できるかわからないとも言われて
少々心配も残りましたが
原因もわかったし
受診して良かったとも思いました。
受診したかったのは、食事がとれていないことで
脱水の心配もあったから
とりあえず点滴で水分補給くらいはしてほしいとの
望みで来院したのですが
このまま、抗がん剤の副作用だから
がまんするしかない、との判断に頼らなくて
本当によかったと思っています。
夫も化学療法の日でしたが
そちらの方は行かれずとなりました。


父が病室に入って一段落した後は
仕事帰りの妹もかけつけてくれて
実家に戻り、入院準備をして再度病院へ。
夜遅く帰りましたが
病人が2人いるとやはりてんてこまいな感じです。
思い切って病院へ行ってよかったと
今は胸をなでおろしているのでした。


今日も祈りのうちに