祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

1年目の7月

早い梅雨明けの今年です
7月5日は夫がこの家で過ごした
最後の日でした。
5日の朝、大学病院に入院し
そこからはもう帰ってくることはなかった
白い箱に入って戻って来ました。


もう少し家でみてあげられたかな、と
今も思うと胸がチクチクします。


夫の部屋は最後の夜に
自分で揃えた木製パズルのようなカレンダーが
7月5日のままになっています。
カレンダーは2021年8月のまま
時がとまっているように
この部屋は昨年夏のまま
介護ベッドはないけれど
なんだか夫の存在がここにあるような
そんな気さえします。


実はこの部屋で、私は今
病気の子猫をみています。
感染症なので、またしてもこの部屋は
我が家の病室になっています。
12時間おきの薬をあげていますが
早く病室から出してあげたい


この部屋に夫の白い箱がまだあります。
どこかで教会の共同墓地につれていきたいけれど
まだ、その気持ちになれなくて、、、


2022年の夏
夫のいない夏です。


今日も祈りのうちに