祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

正直な気持ち

パストラル(pasutoral)とは
羊飼いのライフスタイル的なこと
つまりパストラルケアとは
羊の世話をするように人々をケアすること。
聖書の中に99匹の羊をおいても
1匹の迷子の羊を探しに行く羊飼いがいます。
羊飼いはキリストの時代には卑しい身分で
ありましたが
最初に救い主の誕生を天使から伝えられた人たち
羊の世話とは愛に満ちたお世話の
形容的な言葉だと思います。


日本ではこのパストラルケアをとりいれている
病院がまだ多くはないのですが
欧米では病院の入り口がパストラルケアから
始まるというところもあるらしくて
病院でのパストラルケアとは
病人やその家族の「心」を専門的にケアする
ことを言います。


自分の職場(病院)にはこのパストラルケアが
存在します。
この存在こそ小さな目立たないものですが
本当に必要としている人がいるところなのです。


夫の病院のことでは
患者や患者家族の心のケアが欠けていると思う。
今日こそこのことを正直に書こうと思いました。


今朝、夫のいる病院のチームドクターから
夫の様子についての電話があったのですが
電話を切った後、自分の気持ちをどこにぶつけて
いいのかわからないくらい不快でした。


このドクターとはほとんど話をしたことはありませんが
もう二度と話したくないと思いました。
なぜかというと話す言葉や気持ちが
不愉快にさせる以外になかったからです。


医療が高度で設備の整った環境も必要です。
でも、魂を癒せることのできないドクターは
本当に人を治すことはできない。
そういう体験を過去に自分もしたので
私自身は有名なドクターだから
診ていただきたいとはけっして思いません。


今もそうですが
この気持ちを誰に話せばいいのかわかりません。
それで私はいつも持ち歩いている
1冊の本を開きました。


「寛大に人を赦せば、自分の心も和らぎます。
人はだれでも、自分でも気づかないほどの能力を
持っているものです。
立ち上がるチャンスを与えてあげましょう。


優しさで培われた心は成熟し
批判で培われた心は未熟にとどまります。」

「そよ風のように生きる」 
 バレンタイン・デ・スーザ 著
>
今日は聖母マリアの被昇天
(マリア様が天へ昇られた日)
おりしも終戦記念日でもあります。


心を落ち着けて祈ろう

今日は祈りに行くので夫の病院はお休みします。
夫には会いに行きたいけれど
今日は病院へは行きたくないのが正直な気持ちの
わたしです。