祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

ゆるやかな時間

療養病院に来てから約10日が過ぎました
急性期病院を退院して
自宅療養していたらどんなだったでしょうか。


一般的には自宅療養となり
家族は見守りのために仕事を辞めたり
あるいは何かのサービスを探したり
それも何もできなければ
心配ながらも一人病人を自宅に置いて
過ごしてもらう


高齢者と呼ばれないうちに病気になって
やむなく仕事も断念し
経済的にも悩みながら
不自由な生活を送る人はきっとたくさん
いるのだと思います。


ようやく介護関係のサービスが
充実してきている社会で
介護世代を超えた病人介護についても
もう少しサービスが受けられるようになってほしいです。


夫はとても表情も穏やかになり
体調も安定していて
ゆるやかな時間を過ごしています。
夜間もよく眠れているようだし
以前に悩んでいた悪夢も
今のところないようです。


あとは体力をもう少しつけてもらって
夫の望んでいる自然がたくさんある場所へ
旅行をしたいです。


どれくらい時間をもらえるのでしょうか
この秋が無理だったとして
次の春はあるのでしょうか。


先生は先のことを考えるのはやめましょうと言います。
実際に見えないことばかりなので考えないように
していますが
一度は昔よく言った上高地か
それに近い場所へ
一緒に行きたいです。
今日も祈りのうちに