祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

複雑な気持ち

年末にMSWの担当さんと

病棟師長さんとで今後のことを

話し合いしてから

外泊を勧められる雰囲気を感じて

いよいよ在宅の方向に

向けられ、余儀なく退院を

命じられるのか

不安な気持ちでした。


夫が病院での生活はほぼ

見守りのついた日常であるのに

在宅となれば、いったいどのような

体制で行けばよいのか

昼間に見守りできる家族や

ヘルパーさんがいないのに

家での時間を持てるのは

安定している今ですと

言われ、ずっと困惑していました。


夫が働くことができない今

どうして私が仕事を休職したり

退職したり、あるいは介護休暇を

とったりできようか

できるわけがありません。


夫には、もしも限られた時間であるなら

もちろん自宅でゆったりと過ごして

ほしくないわけではありません。

でも、平日5勤の自分にある

まとまった時間は土日だけ

正直、体も気持ちも休みたいのです。

その他にも、仕事のあるウィークリーに

できないこともしなければなりません。


その上、実家の両親のサポートもあります。

両親は2人で暮らしていますが

特に母は、色々できないことも増えています。

さらに、福祉事務所から借りていた介護ベッドと

車椅子が半年の期限が今月末で

延長はできないことに決まっています。


それから

自宅を売り出しているため

土日を使ってオープンハウスを

しなければならないことも

出てきます。


先週は、見学者さんがみえるため

猫たちも預かってもらいました。


色々なことが重なっているのに

外泊のことも考えなければならないことで

私は、追い詰められているように

感じています。


夫のメンタルを考えたい気持ちと

自分のいっぱいな気持ちとの

コントロールができません。


ちょっと病院と溝ができてしまった

気がして、病棟で働きながら

病棟スタッフから離れるように

なっています。


先日思い切って、主治医である院長に

たずねてみました。

院長先生の言葉は、とても明確でした。

まず、夫は今の状態がしばらく続くこと

長くこの状態であるかもしれないこと

その中で、私の生活が

夫のいない生活に慣れてしまうと

受け入れる生活ができなくなってしまうこと

それを避けるために、外泊を取り入れていく

必要があるという説明でした。

病院は、在宅を強要してるのではないと

いうことでした。


それにしてもやはり複雑です。

近接未来に

夫のいない生活が来るかもしれない自分は

それを覚悟しなければならないという

厳しいものもあるのに

それに慣れてはいけないという現実


自分の気持ちが整理できません。


今日も祈りのうちに