祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

眠る膠芽腫

在宅生活を始めて2ヶ月が過ぎました。
障害から介護に移行もほぼ終わり
生活スタイルも整って来ています。


先日リハビリに通院している
もと入院していた療養病院の先生
(最初に脳腫瘍を発見してくれた
脳外科専門の先生です)
から、夫の現在が非常に安定していると
言われました。
手術&治療を行った大学病院の
グリオーマ専門医チームの治療法が
すばらしいので
今後もおまかせして行くようにと
言われました。


膠芽腫のG4と言われたときには
どんなにこわい病気かという不安で
先のことなど考えられない
来年すらないのではないかと思っていたのに
2年が過ぎて、夫は何ごともなかったように
穏やかに毎日を過ごしています。


居宅のヘルパーさんと散歩で立ち寄る
パン屋さんを気に入って
好きなパンを買ってランチにしたり
リハビリの通院の時は
PTとOTの間の空き時間に
修道院を訪れて、集まった皆さんと
お茶をいただきながらお話を楽しみ
障害はあるけれど病気のことは忘れそうなくらい
日々おだやかに過ごしています。


このまま眠っていてくれればいい夫の病気
それでも
「完治」という言葉はない病気なのだそうです。
いつどこで再び目を覚ますのか・・・


そんな緊張感をどこかにしまいながら
今日も祈りのうちに
過ぎてゆくのです