祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

夏のツルツル

あんなに車の運転が苦手で

車庫入れなんかできないに等しいくらい

ひどかったのですが、一人でハンドルを持ち

自宅から約40分くらいの病院まで

躊躇なく行かれるようになりました。

5月19日に入院して、もう8月になります。


今日は病室から入道雲が見えました。

お昼過ぎにスコールのような雨が来て

あっという間に通りすぎて行きました。

真夏のお天気です。


病室に着いたら、杖で歩く練習から

もどってきたところでした。

土日はリハビリがないので、

看護師さんがつきそってくれています。


3時にフルーツ入りのゼリーを

デイルームにいって一緒にいただきました。

夫は元々、自由にお散歩に行くことが好きで

自由にすきな物を食べに行ったりしていた

みたいです。

もう、そんなことも付き添いなしでは

できないことを悲しそうに話します。


私は今日も黙って聴いていました。


夕食でまた苦手なお魚が出たので

持参したお素麺を出したら

あんまりばくばく食べるので

ゆっくり食べないと!と注意したくらい

久しぶりに積極的に食べる姿を見た気が

します。


お食事は何を食べても制約はないので

また、さっぱりした麺類を持参して

みようと思いました。


夜勤でやって来た看護師さんに話したら

「お魚禁にしましょうか?」と言われ

夫は「え~、いいの?そんなこと

できるの?」と言うと

「ストレスになるくらいならいいですよ」

と、笑いながら言ってもらえて

お魚も食べてもらいたいな、とおもっていた

私はずいぶん簡単にきまってしまうことに

ふうん、みたいな。

看護師さんも言っていましたが

食べても食べられなくても

1食分の料金は加算されているのですからね!



お食事が終わり、歯磨きを手伝ったところで

帰りました。


私も風邪がなかなか治らなくて

それほど食欲がなかったので

娘とふたり、お素麺をいただきました。

娘もひどい風邪ひきです。


夏のツルツルは

食欲がなくてもお箸がすすみます。


今日は

夫が昔の思い出話を覚えていてくれて

ほっとしてしまいました。